プレミアリーグ第16節、マンチェスター・シティvsウォルバーハンプトンが11日にエティハド・スタジアムで行われ、ホームの…
プレミアリーグ第16節、マンチェスター・シティvsウォルバーハンプトンが11日にエティハド・スタジアムで行われ、ホームのシティが1-0で勝利した。
リーグ5連勝でチェルシーを抜き今季初めてプレミアリーグ首位に立ったシティ(勝ち点35)は、8位のウルブス(勝ち点21)をホームで迎え撃ち首位堅持を狙った。
ミッドウィーク開催のチャンピオンズリーグ(CL)では、すでに首位通過を決めていたこともあり数人のメンバーを入れ替えた結果、敵地で1-2の敗戦。公式戦の連勝が「7」でストップした。その敗戦からのバウンスバックを図る中、ジンチェンコ、ギュンドアン、グリーリッシュを除く先発8人を変更。ベルナルド・シウバやルベン・ディアス、ロドリが復帰し、3トップは右からスターリング、ガブリエウ・ジェズス、グリーリッシュという並びとなった。
中盤センターの枚数を3枚に増やして守備的に入ったウルブスに対して、ホームのシティがボールを握って押し込む形で試合はスタート。
守備時5バックとなる相手守備の動きを見ながら、流動的な3トップと両サイドバックの内と外のポジションの出し入れで揺さぶりをかけると、右サイドのスターリング、ベルナルド・シウバ、カンセロのユニットが幾度か良い形でフィニッシュまで持ち込むが、決定機まであと一歩という状況が続く。
一方、直近のリバプール戦同様に粘り強く守りながら2トップの一角に入ったアダマ・トラオレのパワーとスピードを生かしたカウンターでワンチャンスを狙うウルブスは、幾度か狙い通りの形でカウンターを繰り出すが、うまくシティの守備陣に対応される。
その後、キルマンとネヴェスの頭部の接触を受け、試合が数分間の中断を経て再開されると、幾つかの接触プレーを巡って両チームの選手がヒートアップし始めたこともあり、ゲームの流れは完全に膠着。
そうした中、前半アディショナルタイムにはロドリへのアフターチャージでイエローカードをもらったラウール・ヒメネスが、直後のシティのリスタートの場面で適切な距離を取らずにブロック。この妨害行為を受け、すぐさま2枚目のイエローカードが掲示され、ヒメネスは軽率過ぎる連続カードによって退場処分となった。
前半の内に先制点を奪えなかったものの、数的優位を手にして後半に臨んだシティは、キックオフ直後から相手を自陣深くに押し込めて猛攻を仕掛けていく。55分にはボックス手前右でカンセロが右足で入れたクロスをファーでGKジョゼ・サの手前で競り勝ったギュンドアンがヘディングシュートを枠に飛ばすが、ここは前節のリバプール戦に続きDFコーディの見事なゴールカバーに阻まれる。
この決定機逸の直後にグアルディオラ監督はギュンドアンを下げてフォーデンを同じ左のインサイドハーフに投入。ここからさらに攻勢を強めるホームチームは63分、右サイド深くからスターリングが入れたクロスがボックス内のモウティーニョの脇付近に当たる。すると、脇腹と上げていた腕付近の微妙な位置に当たったこのプレーがハンドと判断され、シティにPKが与えられる。
これをキッカーのスターリングが冷静にゴール中央へ蹴り込み、記念すべきプレミアリーグ通算100ゴールを達成した。
苦しみながらも良い時間帯に先制点を奪ったシティは、相手の心を完全に折ろうと畳みかける攻めで早い時間帯の追加点を狙う。72分には波状攻撃からボックス左で浮いたベルナルド・シウバが右足のシュートを放つが、これはGKジョゼ・サの好守に遭う。さらに、80分にはグリーリッシュに代えて投入したデ・ブライネのスルーパスに抜け出したジェズスがボックス左からニア下を狙った強烈なシュートを放つが、またしてもウルブス守護神のビッグセーブに阻まれる。
ウルブスの粘りの守備によって最少得点差のまま試合終盤に突入した中、アウェイチームは1-1のドローに持ち込むべく中盤のネヴェス、デンドンケルを下げてトリンコン、ポデンセと2人のアタッカーを投入し、勝負に出る。
その後、フォーデン、キルマンと互いに相手ゴールに迫る場面を作り出したが、両守護神の牙城を崩すまでには至らず。10人のウルブス相手に苦戦を強いられながらもスターリングのメモリアル弾で勝ち切ったシティがリーグ6連勝で首位キープに成功した。