毎年冬の恒例行事となっている全国高校サッカー選手権大会。全国各地から厳しい予選を勝ち抜いた48校がしのぎを削る。中でも高校年代最高峰のリーグ「高円宮杯JFAU-18サッカープレミアリーグ」に所属するチームは、Jユースらとの真剣勝負を重ね、よりハイレベルな舞台で鍛えられてきたと言えるだろう。今大会もプレミアリーグ所属の4校が出場。第2回は”赤い彗星”と称され、日本代表DF長友佑都ら数多くのプロを輩出してきた強豪、東福岡高校を紹介していく。

部員276名を抱える福岡のスポーツ校

東福岡高校
部員数:276名 
所属リーグ:プレミアリーグWEST(3勝4分7敗9位)

福岡県にある中高一貫の私立高校で、様々なスポーツの強豪校である。サッカーだけでなく、ラグビーやバレーボールでも全国大会で結果を残しており、高校スポーツ界で知らない人はいないだろう。部員数も他のプレミアリーグ所属校よりはるかに多い276人を擁し、日々切磋琢磨している。中高一貫ということで内部進学組も多いが、そのほかにJユースや地元の中学校など様々な場所に裾野を広げている。

過去には優勝3回など全国にその名を轟かせる

過去10年の選手権実績
2020年度:3回戦敗退
2019年度:不出場
2018年度:2回戦敗退
2017年度:2回戦敗退
2016年度:ベスト8
2015年度:優勝
2014年度:3回戦敗退
2013年度:3回戦敗退
2012年度:不出場
2011年度:不出場
2010年度:不出場

OBには今年のJリーグベストヤングプレーヤーなども

主なOB
長友佑都(FC東京)
荒木遼太郎(鹿島アントラーズ)
本山雅志(クランタン・ユナイテッド/マレーシア)
松田天馬(京都サンガ)
田中達也(アビスパ福岡)など

現日本代表の長友をはじめとし、多くのプロサッカー選手を輩出してきた。近年は様々な大会で結果を残しており、選手権とインターハイをそれぞれ3回ずつ優勝している。特に15年度選手権で優勝した際、決勝戦で見せたトリッキーなフリーキックから中村健斗(鹿児島ユナイテッドFC)が鮮やかに決めた得点は、選手権の歴史に刻まれるゴールだった。

スーパーサブは異色の経歴?

<注目選手> 
大渕来珠 
J3出場経験を持つ、実績充分なスーパーサブ。チームがピンチの時に現れ、結果を残す勝負強さは選手権でも注目だ。

須田純弥
2年生ながら名門のゴールマウスを任される守護神。セービングに加え安定したハイボール処理もこなす。

段上直樹
3CBの中央でチームの守備を支える大黒柱。キャプテンとしても大所帯のチームをまとめ上げている。 

堅守速攻で着実に勝利を手繰り寄せる

”赤い彗星”は、今年も選手権の舞台で遺憾無く強さを発揮するだろう。今年のチームは例年の基本システムである4-1-4-1だけでなく、3-4-2-1も併用しながら堅守速攻を全員で体現している。守備ではコンパクトなブロックを形成し、球際の守備で激しくアプローチ。攻守両面でインテンシティの高さを披露している。攻撃時には前線の3枚にロングボールを入れながら縦に速い攻撃でゴールに迫るだけでなく、ロングスローを含めたセットプレーにも注目だ。またスーパーサブ大渕来珠は、ここまで県大会決勝戦を含めた3試合で途中出場から決勝点を決めており、この男の勝負強さが躍進に必要不可欠となってくる。
今年の東福岡が堅守のスタイルを貫く背景には、普段プレミアリーグで相手にするJユースや県大会決勝の相手である飯塚など、ボールを保持しながらテクニックで崩すチームに対応するための戦術だ。

▼東福岡が堅守で制した飯塚戦はこちら▼