毎年冬の恒例行事となっている全国高校サッカー選手権大会。全国各地から厳しい予選を勝ち抜いた48校がしのぎを削る。中でも高校年代最高峰のリーグ「高円宮杯JFAU-18サッカープレミアリーグ」に所属するチームは、Jユースらとの真剣勝負を重ね、よりハイレベルな舞台で鍛えられてきたと言えるだろう。今大会もプレミアリーグ所属の4校が出場。最終回は高校サッカー界の横綱・青森山田を紹介する。

“四半世紀”選手権に出続ける強豪校

青森山田高校
部員数:216名 
所属リーグ:プレミアリーグEAST(13勝1分2敗 優勝)

青森県に位置する中高一貫の私立高校。サッカーだけでなく、卓球やバドミントン、野球など多くの競技で実績を残すスポーツ強豪校として有名だ。サッカー部は現在25年連続で選手権に出場しており、ここ5年では4回の決勝進出。現在の高校サッカー界屈指の名門として君臨している。全国各地から実力者が集まるためセレクションを毎年行なっている。

直近3年連続で決勝進出など華々しい成績

過去10年の選手権実績
2020年度:準優勝
2019年度:準優勝
2018年度:優勝
2017年度:3回戦敗退
2016年度:優勝
2015年度:3位
2014年度:1回戦敗退
2013年度:3回戦敗退
2012年度:3回戦敗退
2011年度:3回戦敗退
2010年度:3回戦敗退

昨年の選手権決勝では山梨学院相手にPK戦で敗れ惜しくも優勝を逃した。それでもここ5年で4回の決勝進出を果たした実力は折り紙付きで、今年も多くのライバルたちが”打倒・青森山田”を掲げて挑んでくるだろう。

日本代表MF柴崎岳ら数多くのプロを輩出

主なOB
柴崎岳(レガネス/スペイン)
室屋成(ハノーファー/ドイツ)
菊池流帆(ヴィッセル神戸)
郷家友太(ヴィッセル神戸)
武田英寿(FC琉球)など

青森山田を支える3人の実力者

<注目選手>
松木玖生(FC東京内定)
1年生からスタメンとして活躍し、日本代表・柴崎岳らが背負ってきた「背番号10」を託されたキャプテン。

宇野禅斗(町田ゼルビア内定)
運動量とボール奪取力を武器に青森山田の攻守を支える「和製カゼミーロ」。

藤森颯太
サイドを何度も駆け上がる強力ウインガー。両足でドリブルする様は、まさに「和製デンベレ」だ。

「3度目の正直」と「3冠」達成なるか?

今年の青森山田は個々の能力が高く、得点パターンも多彩である。また全員が汗をかくことを厭わずハードワークをこなし、チームとしての完成度も高い。さらにロングスローを始めとするセットプレーでも強さを発揮。黒田剛監督がトレーニングで落とし込んだセットプレーのパターンにも注目だ。豪雪地帯で練習を重ねる青森山田は、グラウンド全体が大量の雪で覆われることも珍しくない。そんな環境下でも、雪中サッカーやフィジカルトレーニングで徹底的に鍛え上げることで、ハンデを強みに変えレベルアップを図ってきた。今年は夏のインターハイを制し、プレミアリーグEASTでもJユースら強力なライバルを寄せ付けず優勝を果たした。選手権というタイトルを掴み取り、高校年代の大会で3冠を達成できるか注目だ。

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