現地8日に「全豪オープン」のエントリーリストが発表され、元世女王セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)の欠場が明らかとなった。…

現地8日に「全豪オープン」のエントリーリストが発表され、元世女王セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)の欠場が明らかとなった。米スポーツメディア ESPNなど複数のメディアが報じている。【実際の投稿】セレナに「全豪オープン公式Twitterがエール

「全豪オープン」での7度優勝を含めて、グランドスラムタイトルを23個獲得している40歳のセレナは、今年の「ウィンブルドン」1回戦でハムストリングを負傷して以来ツアーを離れており、世界ランキング41位で今シーズンを終えている。セレナは、この怪我からまだ完全に回復していないことが「全豪オープン」欠場の理由だと声明で説明している。

「メディカルチームのアドバイスを受けて、“全豪オープン”への出場を辞退することにしたわ。決して簡単な決断ではないけれど、身体的にまだ競技に参加する準備ができていないの。メルボルンは大好きな街の一つで、毎年“全豪オープン”でプレーするのが楽しみなの。ファンのみんなに会えないのは寂しいけど、また戻ってきて最高のレベルで戦えるように頑張るわ」

大会公式Twitterはセレナのこの声明文を引用し、「心から愛を込めて(ハートマーク)/より強くなって戻ってきてね(力こぶのマーク)」とコメントを添えている。

セレナはグランドスラム歴代最多優勝記録(24回)に並べるか否かが数年前から注目されてきた。現在単独トップに立つのは1960年代から1970年代にかけて活躍したマーガレット・コート(オーストラリア)で、1970年には年間グランドスラムも達成している。セレナにとって現時点で最後のグランドスラム制覇である2017年の「全豪オープン」では、娘のオリンピアちゃんを妊娠しながらも決勝で姉のビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)を破った。しかしその後は、2018年と2019年に「ウィンブルドン」と「全米オープン」で決勝に進むも、あと一歩及ばず。今年の「全豪オープン」ではのちに優勝を果たす大坂なおみ(日本/日清食品)にストレートで敗れ、準決勝で姿を消している。

今回の欠場発表を受けて、セレナはもう二度と「全豪オープン」に出場しないのではないかという憶測も出始めている。引退する際には事前に誰かに話すことはないと以前から断言してきたセレナ自身は、そのような噂に一切触れていない。歴史的な偉業を達成するチャンスはまたしても見送られることとなったが、最高のレベルで戦うセレナの姿が再び見られる日を待ちたい。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」でのセレナ

(Photo by Cameron Spencer/Getty Images)