12日に阪神競馬場で行われる第73回・阪神ジュベナイルF(GI、芝1600m)の…
12日に阪神競馬場で行われる第73回・阪神ジュベナイルF(GI、芝1600m)の過去10年データを紹介する。
昨年は3連勝中のソダシが挑み、白毛馬として初のGI勝利を飾り2歳女王となった。今年は、前走ファンタジーSを快勝したウォーターナビレラ、2歳牝馬の登竜門・アルテミスSを勝利し勢いに乗るサークルオブライフ、前走赤松賞で突き抜けたナミュールらが出走予定だ。
ここでは予想のヒントになる「人気傾向」を分析していく。
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■単勝2倍以上の1番人気は信頼
まず、過去10年の上位人気馬を読み解くと、1番人気は【4-1-1-4】で、勝率40.0%、連対率50.0%、複勝率60.0%と好成績。勝利を挙げているのは昨年のソダシ(単勝3.2倍)、2018年のダノンファンタジー(単勝2.6倍)、16年ソウルスターリング(単勝2.8倍)、15年メジャーエンブレム(単勝2.5倍)と単勝2倍以上で1番人気に推された馬が勝利していた。19年に断然の1番人気に推されていたリアアメリア(単勝1.8倍)は6着に惨敗、13年に1番人気に推されたハープスター(単勝1.7倍)は2着に惜敗しているだけに、単勝オッズ1倍台に推された1番人気の馬は信頼できないようだ。
なお2番人気は【1-4-0-5】と勝利数は1回のみだが、連対数は最多タイの5回とまずまずの成績を残している。一方3番人気は【0-1-3-6】と勝ち星を挙げられておらず、連対率も10.0%と不振だ。昨年も3番人気のメイケイエールが4着に敗れていただけに全幅の信頼は置けない。
また、5番人気が【3-0-0-7】と勝利数は次点の3勝をマークしており、2014年ショウナンアデラ、13年レッドリヴェール、12年ローブティサージュが5番人気の評価を覆して波乱を巻き起こしていた。
前走ファンタジーSを快勝したウォーターナビレラとアルテミスSを勝利し勢いに乗るサークルオブライフが人気を分け合う形となりそうだが、他は混戦模様となりそうなだけに、過去10年の人気傾向からも良績を集めている1番人気を素直に信頼し、5番人気の馬の激走も想定しておくことが馬券攻略のヒントとなりそうだ。
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文・SPREAD編集部