元全米女王のビアンカ・アンドレスク(カナダ)が、メンタル面を安定させるために来年1月17日に開幕する「全豪オープン」を欠…
元全米女王のビアンカ・アンドレスク(カナダ)が、メンタル面を安定させるために来年1月17日に開幕する「全豪オープン」を欠場することを明かした。米スポーツメディア ESPNなど複数のメディアが報じている。【関連記事】アンドレスク、シャラポワの元コーチと組むことに
アンドレスクは19歳だった2019年、「全米オープン」決勝で憧れの元世界女王セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)に勝利し、初のグランドスラムタイトルを獲得。同シーズン初めは100位以下だったランキングを「全米オープン」直後に自己最高の4位にまで浮上させた。
ところが、翌2020年は怪我によりツアーを離れ、今年の「全豪オープン」で約1年ぶりの復帰を果たす。ここでは2回戦で敗退したアンドレスクだが、その2ヶ月後の「WTA1000 マイアミ」では当時世界13位のガルビネ・ムグルッサ(スペイン)や世界25位だったマリア・サカーリ(ギリシャ)を倒して決勝に進出。だが、4月下旬に新型コロナウイルスの陽性となり、その後に出場した「全仏オープン」と「ウィンブルドン」で初戦敗退を喫する。その直後にコーチを変更した甲斐あってか、「全米オープン」では4回戦にまで進み、10月の「WTA1000 インディアンウェルズ」の3回戦進出を最後に、世界46位で今シーズンを終えている。
そんな激動の数年間を送ってきたアンドレスクが、現地6日に自身のTwitterを通じて、来シーズンの序盤は「全豪オープン」をはじめとした大会に参加しない旨を発表した。
「みんなもすでにご存じの通り、いくつものことが原因でこの2年間は私にとってすごく辛い時期だったわ。今年は特に、何週間も隔離生活を送らなければならず、精神的にも肉体的にも大きなダメージを受けることになったの。それに加えて、新型コロナウイルスに感染した祖母が数週間も集中治療室にいたことで打ちひしがれたわ。トレーニングや試合中に、自分が自分でないような感覚に襲われる日も多く、まるですべてを自分一人で背負っているような気持ちだった。コート外で起きていることを切り離すことができなかったの。周りの人たちの悲しみや混乱を感じ、それが私を苦しめる結果となった」
「だから、そこから自分をリセットして、回復し、さらに成長するために今は時間が必要なの。その間は引き続きチャリティー活動で周りにできるだけ恩返しをして、自分をより高めたい。そうすることによって必ずこれまで以上に強くなって戻って来られると思っているの。だから、オーストラリアでのシーズン序盤を見送り、これまでのことを反芻したりトレーニングするために時間を取ることにしたわ。その先の2022年シーズンに向けて準備を進めるつもりよ」
さらに成長した21歳のアンドレスクが再びコートで躍進する日を楽しみにしたい。
(テニスデイリー編集部)
※写真は「WTA1000 モントリオール」でのアンドレスク
(Photo by Minas Panagiotakis/Getty Images)