カブスの上原浩治投手が15日(日本時間16日)、本拠地でのパイレーツ戦に4番手で登板し、1回1安打1奪三振で無失点の快投を見せた。これで開幕から6試合連続無失点。チームは4点差を逆転されて7-8で敗戦。これで2連敗となったが、今年42歳とな…

カブスの上原浩治投手が15日(日本時間16日)、本拠地でのパイレーツ戦に4番手で登板し、1回1安打1奪三振で無失点の快投を見せた。これで開幕から6試合連続無失点。チームは4点差を逆転されて7-8で敗戦。これで2連敗となったが、今年42歳となった右腕はカブスのブルペンを支える活躍を続けている。

■現在20イニング無失点はミラー抑えて救援最長、全体でも2位

 カブスの上原浩治投手が15日(日本時間16日)、本拠地でのパイレーツ戦に4番手で登板し、1回1安打1奪三振で無失点の快投を見せた。これで開幕から6試合連続無失点。チームは4点差を逆転されて7-8で敗戦。これで2連敗となったが、今年42歳となった右腕はカブスのブルペンを支える活躍を続けている。

 この日の出番は4点差を逆転された直後の8回だった。2点ビハインドの状況でマウンドに上がると、先頭のゴセリンに初球セーフティーバントを決められるも、セルベリを右飛、ハリソンを二飛に打ち取り、最後はハンソンをスプリットで空振り三振に仕留めた。

 上原はこれでレッドソックス時代の昨年7月9日のレイズ戦から21試合連続で無失点を継続。この日の試合前には球団側が19イニング無失点について現在メジャーの全投手の中で最長となっていることを発表し、試合後には20イニングに伸びた。同日、マリナーズのジェームズ・パクストンが8回零封の好投を見せて21イニング連続無失点とし、上原は全体で2位となったものの、救援投手では最長。救援2位はインディアンスのミラーで18回1/3と続いている。

■ファンからも賛辞「コウジは不死身」、「ウエハラは最も安定した選手」

 2009年にメジャーデビューした上原はここまで20試合以上の連続無失点を4度記録。1度目はレンジャーズ所属の2012年9月1日のインディアンス戦からレッドソックス所属となった年2013年4月18日のインディアンス戦までの22試合。2度目は2013年5月9日のマリナーズ戦から9月13日のヤンキース戦の27試合。3度目は2014年5月3日のアスレチックス戦から6月16日のツインズ戦までの20試合だった。

 試合後はツイッター上でもカブスファンから称賛の声が寄せられ、「本当に、コウジはここまで素晴らしい」、「チームは諦めなかった。ジェイクは未だ最高…コウジは不死身」、「今のところ、コウジ・ウエハラは最高の、そして最も安定した選手だ」、「私が信頼しているのはレスター、ヘンドリックス、エドワーズ、ウエハラそしてデイビスだけ」、「ウエハラを7回(※カブスはこの回5失点)に登板させるべきだった」などの賛辞が並んだ。

 4月3日に42歳の誕生日を迎えた右腕は現在、メジャーの救援投手の中で最年長。それでも新たな環境の中で抜群の適応力を見せ、結果を残し続けている。豊富な戦力を揃える昨年のワールドシリーズ覇者・カブスの中で、上原の存在感は日増しに大きくなっている。