様々な角度からフィギュアスケートを発信し、ファンの間で話題となっているフィギュアスケート女子元日本代表・中野友加里さんのYouTubeチャンネル「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」。

チャンネル5人目のゲストにペアでソチ五輪に出場し、世界選手権では銅メダルを獲得した高橋成美さんが登場。

その第4弾では、高橋さんがソチ五輪出場にあたっての苦労話や、パートナーを組んでいた木原龍一選手への思いについて語った。

【動画】高橋成美さんがソチ五輪時の苦労と木原龍一選手への想いを語る

「自分が楽しくない状態を作っちゃった」


2014年ソチ五輪にペア代表として木原選手と共に出場した高橋さん。だが当時、木原選手とパートナーを組み始めてわずか1年半だった。

パートナー結成から五輪出場にあたり、こんな苦労があったという。

「結成当初は、ペアをやれるだけで幸せといった感じだったので、正直オリンピックへの強いこだわりはそこまでありませんでした。ただ、怪我があり自分自身が落ちている中で、オリンピックでの団体戦で力になれるという話を聞いて、意欲が湧いてきましたね。元々シングル選手だった龍一は私と初めてパートナーを組んでペア競技をスタート。その中で私は怪我が完璧に治らない中、ギプスをしながら見様見真似で練習していました。龍一は、そもそもリフト等で私を上げるのも心配なのに、怪我をしている子を上げるなんて尚更心配。だけど五輪まで時間がないという、どっちにも逃げられない状態でやっていくのがすごく大変でした」

2人にとって、オリンピックの団体戦までになんとかしなくてはいけないという目標がある中で、もどかしい状態が続き、結果としてそれがストレスにもなってしまったという高橋さん。当時を振り返り、こんな思いを口にした。

「今はこんなにも頼もしい龍一ですが、あのころは全然まだ少年でした。一度デススパイラルをして、私のことを怪我させちゃったことがあったんです。その時龍一は、ショックで部屋から出てこられないこともありました。もっと楽に練習できたら良かったんですが、2人でちょっと追い込みすぎちゃったかなって。せっかくペア楽しいからやろうよって龍一を誘ったのに、自分が楽しくない状態を作っちゃったなと思いますね」

互いに支えあいながら、目標であったオリンピック出場を果たした2人。高橋さんは、改めて木原選手への思いをこのように明かしている。

「当時、龍一はすごく私の支えになっていました。自分の練習がもう終わっているのに私の練習が終わるのを待ってくれて、一生懸命教えてくれたり、一緒に練習してくれたり。面白い漫画も教えてくれるなど、息抜きの仕方も教えてくれましたね」

動画内ではさらに、長年海外を拠点に活動していた高橋さんが、木原選手から教わったというあるエピソードについても語られている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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