現地11月25日から行われている国別対抗戦「デビスカップ by Raku…
現地11月25日から行われている国別対抗戦「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」(スペイン・マドリード、オーストリア・インスブルック、イタリア・トリノ/11月25日~12月5日/室内ハードコート)。12月3日の準決勝でクロアチアがセルビアを下し、優勝した2018年大会以来2大会ぶりとなる決勝へのチケットを手にした。大会公式ウェブサイトやATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトなどが報じている。【実際の動画】バッグを蹴り飛ばすジョコビッチ【実際の動画】パーティー開始!歓喜に沸くクロアチアチーム【実際の動画】観戦に来ていたクロアチアサッカー代表のモドリッチ
旧ユーゴスラビア時代の内紛もあり、クロアチアとセルビアの間には激しいライバル関係が存在する。セルビアを率いるノバク・ジョコビッチも、対戦前に両国の関係について「近隣諸国なので激しいライバル心がある。だから、プレッシャーやモチベーション、期待も普段よりさらに高まるんだ。どちらの国も勝つために最善を尽くすだろうね。これは単なる準決勝じゃなく、クロアチア対セルビアなんだ。そこには特別な意味があるんだよ」と語っていた。
クロアチアは、まず1試合目で世界ランキング279位のボルナ・ゴヨが世界33位のドゥサン・ラヨビッチに4-6、6-3、6-2の逆転勝利。ゴヨはグループステージのオーストラリア戦、イタリアとの準々決勝でも1試合目に出場してチームに勝利をもたらしてきた。それに対し、セルビアは1試合目の選手を固定できず、グループステージのオーストリア戦ではラヨビッチ、ドイツ戦では世界42位のフィリップ・クライノビッチ、カザフスタンとの準々決勝では世界69位のミオミル・キツマノビッチと、試合ごとに変更するも1勝しかあげられなかった。大会初戦以来の出番となったラヨビッチは、「一週間ぶりの出場だから心理的なプレッシャーがあった」と打ち明けている。
対するセルビアは、ジョコビッチが2試合目で強さを発揮。今大会のシングルスでここまで全勝している彼は、世界30位のマリン・チリッチが得た8度のブレークポイントをすべてしのぎ、6-4、6-2のストレートで勝利する。
そして決勝行きを懸けた3試合目のダブルスでは、セルビアはこれまでずっとダブルスに出場していたチーム唯一のダブルススペシャリストであるニコラ・チャチッチではなくクライノビッチがジョコビッチとペアを組むことに。それでも、金メダルに輝いた「東京オリンピック」をはじめ、今年9大会で優勝してきた年末世界1位のコンビ、ニコラ・メクティッチ/マテ・パビッチ組には対抗できず。第2セットでは1-1から5ゲームを連取され、5-7、1-6で敗れた。ジョコビッチは第2セットでサービスゲームを落として1-3とされた時、苛立ちからラケットをコートに叩きつける。さらにベンチ横に置いてあったラケットバッグを蹴り飛ばす姿も見られた。
ジョコビッチは試合後、「勝てると信じていたけど、勝敗の行方がダブルスまで持ち込まれた場合、厳しい戦いになるのはわかっていた。世界1位のペアである彼らはお互いを知り尽くしている。彼らはプレー中、目に入っていなくても相棒がどの位置にいるかがわかるんだ」と話している。ジョコビッチはさらにダブルス強化の必要性を唱えた。「今大会から学ぶつもりだよ。僕たちには間違いなく定期的に一緒にプレーしているダブルスチームが必要だ。そうでなければ、(優勝は)エベレスト登山のように厳しいものになるだろう」
メクティッチは「僕たちは最初から素晴らしい闘志を見せたね。チーム全員が110%の力を出していた。ノバクは世界王者たる所以を見せていた。でもダブルスは4人の選手がプレーするもので、僕たちはいい試合ができたね。彼らは第1セットでのサーブがとても良かったけど、第2セットでそのレベルが下がった時にうまく対処することができた」と振り返っている。
(テニスデイリー編集部)
※写真は「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」でのチリッチ
(Photo by Sanjin Strukic/Pixsell/MB Media/Getty Images)