男子テニスのシーズン最後を飾る国別対抗戦「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」(スペイン・マドリード、オー…
男子テニスのシーズン最後を飾る国別対抗戦「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」(スペイン・マドリード、オーストリア・インスブルック、イタリア・トリノ/11月25日~12月5日/室内ハードコート)の賞金総額が、2019年の前回大会よりもおよそ5億円少ないことがわかった。【動画】ルブレフやブブリクが挑戦!マドリードの偉人、観光地の綴りは?【写真】マドリードで練習するジョコビッチ
18ヶ国が参加する今回のファイナルズは、2年前に優勝の原動力となったラファエル・ナダル(スペイン)をはじめ、元世界王者のアンディ・マレー(イギリス)や「東京オリンピック」で金メダリストとなったアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)などが欠場。その一方で、今季何度も熱戦を繰り広げてきた世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)と世界ランキング2位のダニール・メドベージェフ(ロシア)が代表チームを牽引している。
今回の賞金総額は1600万ポンド(約24億1700万円)と報じられており、これは赤字となったと報じられる2019年大会の1937万255ポンド(約29億2600万円)に比べて330万ポンド(約5億円)以上少ない。優勝した選手たちは合計で180万ポンド(約2億7200万円)、同国のテニス連盟は91万ポンド(約1億3700万円)の賞金をそれぞれ手にする。準優勝国の選手は130万ポンド(1億9600万円)、連盟は62万3000ポンド(約9400万円)を受け取る。そしてベスト4まで勝ち進んだ場合の賞金は、選手が112万ポンド(約1億6900万円)、連盟が55万2000ポンド(約8300万円)となる。
18ヵ国によるグループステージを勝ち抜いて準々決勝に進んだ選手と連盟にもそれぞれ94万ポンド(約1億4200万円)と44万2000ポンド(約6700万円)が支払われる。グループステージを突破できなかったチームに対しても選手に44万2000ポンド(約6700万円)、連盟に22万ポンド(約3300万円)が支給されるため、ファイナルズに参加して手ぶらで帰る関係者はいない。
この賞金とは別に、大会を運営するITF(国際テニス連盟)と投資グループのKosmosは1200万ポンド(約18億1300万円)をマーケティング活動に投じており、今年の総予算は2800万ポンド(約42億3000万円)にまで上る。
今大会はトリノ、インスブルック、マドリードという複数の都市での同時開催。 出場18ヶ国が3ヶ国ずつの6グループに分かれ、それぞれの都市で2つのグループがまず総当たり戦を実施。現在は準々決勝が行われているところで、最後はマドリードで準決勝と決勝が開催される。ただし、新型コロナウイルスの影響でトリノとマドリードは観客数を制限しており、インスブルックはオーストリアのロックダウンに伴い無観客で開催された。
※為替レートは2021年12月1日時点
(テニスデイリー編集部)
※写真は2019年の「デビスカップ」で優勝したスペイン代表
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)