野球界はシーズンオフに入った。各球団、選手たちの契約更改交渉や移籍のニュースが飛び交う中、去就が注目されている選手もい…

 野球界はシーズンオフに入った。各球団、選手たちの契約更改交渉や移籍のニュースが飛び交う中、去就が注目されている選手もいる。今季で5年の長期契約を終え、巨人を自由契約となった陽岱鋼外野手(34)もその一人。「新しいステージで挑戦したい」と自身で申し出て巨人を退団。新たな移籍先を探しているとされるが、果たして陽の巨人時代の成績はどうだったのか。今1度、振り返ってみる。

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 日本ハムに在籍していた2016年オフにFA宣言。俊足巧打の右の外野手をめぐってはオリックス、楽天が続々名乗りを上げる中、12月に入って最後に獲得表明をした巨人が5年15億円(金額は推定)と異例の大型契約でかっさらったことも話題を呼んだ。

 2016年シーズンの陽の成績は打率293、14本塁打、2年ぶり4度目のゴールデングラブ賞に輝くなど、まさに「旬」の選手だった。巨人としては固定できていなかったセンターライン、1、2番を担う存在として期待。入団会見に臨んだ陽は「打率にはこだわっている。3割バッターになりたい」と前向きに意欲を語っていた。

 しかし結果として、移籍後5シーズンでキャリアハイとなった19年シーズンに110試合に出場し、2割7分4厘、4本塁打、21打点の成績を残したが、出場100試合を超えたのはこの年だけ。翌2020年は38試合、最終年となった今季は7試合に出場し、打率143、0本塁打、0打点に終わっていた。

 自慢の「足」が生かせなかったことも響いた。盗塁王に輝いた日本ハム時代の2013年には「47」盗塁をマークしたが、巨人在籍5年間のトータル盗塁数はわずか「7」。日本ハム時代から度重なる故障に悩まされてきたが、巨人移籍後も下半身のコンディション不良に度々悩まされるなど本来の力をなかなか発揮できず、苦しんだ。

 一方で異例の大型契約を結んだことで周囲の目も厳しさを増した。昨シーズンは38試合に出場し、63打数15安打、打率238、1本塁打と低迷。契約更改後はネット上で「複数年契約だからって本塁打1本で現状維持って・・・」「安打15本で3億円なら1本換算で2000万円か」の声が飛び交うなど、風当たりはキツくなる一方だった。

 背景には「巨人のFA選手というのは大きく注目を集めるだけに、結果を残せないとより厳しい目で見られる傾向はある。移籍選手はその壁で誰もが苦しんできた」(球界関係者)と常勝軍団ゆえの難しさがあるという。

 一方、近年のFA戦士で数少ない成功例とされるのは今オフ、巨人の二軍打撃コーチに就任した小笠原道大氏(48)だ。日本ハムで日本一を成し遂げ、06年オフにFAで巨人に移籍した同氏は翌07年から4年連続で打率3割、30本超えをマーク。「オガラミ」など、同じく移籍してきたアレックス・ラミレスらと共に勝負強い打撃でチームを牽引し続けた。

 入団当時は4年15億円超の大型契約も注目を集めたが、結果としてチームは07年から3年連続でレギュラーシーズン1位、09年には日本一に輝くなど「優勝請負人」としての功績をしっかり果たしたことで、今だにジャイアンツファンの間でガッツの活躍は語り草ともなっている。

 「ガッツ超えはさすがに難しいとしても、求められて入団した選手としては陽の成績はあまりに寂しい。本人もこのままでは終われないとの気持ちも強いのでしょうが、新天地でしっかり頑張ってほしいですね」(同)

 悩んだ5年間を糧に新しいステージへ羽ばたけるのか。今後も注目を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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