ソフトバンクが30日、デニス・サファテ投手の現役引退を発表した。2011年に広島に入団。西武、ソフトバンクと渡り歩いて…

 ソフトバンクが30日、デニス・サファテ投手の現役引退を発表した。2011年に広島に入団。西武、ソフトバンクと渡り歩いてきたが、故障で2018年を最後に3シーズン登板機会がなかった。数々の金字塔を打ち立てたクローザーが、静かにユニホームを脱いだ。

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「この3年間はキャリアの中で最も厳しいシーズンでしたが、素晴らしいものにはいつか終わりが訪れます」

 球団を通じてメッセージを送ったサファテはそう切り出した。キャリアの中で最も輝きを放ったのは2014年から在籍したソフトバンク時代。移籍初年度から4年連続で60試合以上に登板し、その間セーブ数を37、41、43、そしてNPBのシーズン最多記録である54と積み重ねていった。

 来日1年目だった2011年に広島で35セーブを挙げており、両リーグで30セーブ以上を記録したのは初めて。中でもベストは2017年シーズンで、マーク・クルーン(巨人など)の通算177セーブを抜き、NPBの外国人投手の歴代最多記録を更新。日本シリーズ優勝に導き、シーズンと日本シリーズのダブルMVPを受賞。外国籍選手では初の正力松太郎賞に選出された。

 だが、そんな絶頂シーズンの翌年に悲劇が訪れる。2018年は開幕直後に股関節の張りを訴えて離脱。右股関節鏡視下関節唇修復術を受けた。この手術を境に、1軍マウンドに立つことはできなかった。この故障直前の3月27日、翌2019年シーズンから出来高を含めて3年総額20億円超とみられる大型契約を結んでいた。2018年シーズンを順当に終えていれば、2019年シーズンからは外国人枠を外れる見込みだった。そんな背景もあり、異例の大型契約締結となったのだが、その期間中は一度も1軍では投げられなかった。

 リハビリの過程で、今季も「段々と良くなる感じがあり、復帰を目指して頑張ろうと思っていた」という。ただ、そんな中で夫人の妊娠が判明。「これまでのように復帰に向けてチャレンジすれば彼女に負担がかかってしまいます」と引退決断の決め手を明かした。

 サファテのチャレンジの中で、一つ有力視されていたのが、通算250セーブで達する名球会入りだった。通算234セーブ。多くのファンや関係者が2018年中の到達を信じて疑わなかった。サファテ自信も名球会入りに意欲を示していた。

 同じく今季限りで現役引退したのが松坂大輔。松坂を中心に多くのスター選手が同学年に集まり、競い合い、松坂世代として広く知られた。そんな松坂世代なのだが、実は一人も名球会入りできていない。藤川球児、杉内俊哉、久保裕也、木佐貫洋、館山昌平、新垣渚、久保康友、永川勝浩、打者では村田修一、古木克明、東出輝裕ら才能あふれる逸材がそろったが、おしなべてあと一歩大台に手が届かなかった。残る現役選手はソフトバンク・和田毅ただ一人。国こそ違うが、実はサファテも松坂世代で、世代初の名球会入り選手誕生の期待もしぼんだ。

 「日本は第2の故郷です。これは永遠のお別れではなく、一時的なものです。また近いうちにお会いしましょう!」と再会を約束して結んだサファテ。最後の3シーズンは「給料泥棒」と批判されてもおかしくないものだが、それまでに残した功績の大きさから、多くのファンは別れを惜しんでいる。日本を愛し、日本に愛された名助っ人。第2の野球人生をどのように進むのかも注目を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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