4月22・23日に三重県の鈴鹿サーキットで「NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース」が開催される。今年も全日本スーパーフォーミュラ選手権の開幕戦と同日に、全日本ロードレース選手権の最高峰クラスであるJSB1000の開幕戦も開催。国内の…

4月22・23日に三重県の鈴鹿サーキットで「NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース」が開催される。

今年も全日本スーパーフォーミュラ選手権の開幕戦と同日に、全日本ロードレース選手権の最高峰クラスであるJSB1000の開幕戦も開催。国内の2輪と4輪のビックレースイベントを同時に楽しむことができる恒例のイベントとなっている。

また今回は、両レースとも同じ「200km」の距離で決勝レースが争われる他、その中でもJSB1000は7月末に開催される「コカ・コーラ鈴鹿8時間耐久ロードレース第40回記念大会」への前哨戦と位置付けられているレース。いつになく、見どころが以上に多い週末なのだ。


鈴鹿8耐の前哨戦、200kmの耐久レース今年も鈴鹿2&4レースでのJSB1000は通常はグリッドスタートのスプリントで争われるのだが、鈴鹿8耐同様にライダーがバイクに駆け寄ってエンジン始動、スタートする「ルマン式スタート」で行われるのが、通常のシリーズ戦と違うところだ。途中には給油のためピット作業も行われるなど、いつもとは違ったレース戦略が求められるため、どのタイミングで仕掛けて行くかという部分も見応えがある。

また、このレースは鈴鹿8耐に参戦を目指しているチームの選考レースも兼ねており、ここで好成績を残さないと7月の本番に出るチャンスを失ってしまう。普段は上位陣ばかりに注目が集まりがちだが、伝統の1戦への切符をつかむべく奮闘するチームからも目が離せない。

中須賀、前人未到の6連覇に挑む昨年も圧倒的な強さをみせ前人未到の全日本5連覇を成し遂げた中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)。もちろん今年は6連覇と、鈴鹿8耐でも前例がない同一チームでの3連覇を目指す。

早速、テストから好調な走りを見せており、開幕戦でも優勝候補の筆頭に挙げられているが、今年は今までになく予想がつかない展開になる可能性が高い。

ストップ・ザ・中須賀&ヤマハに向け、ライバル陣営が新型マシンを導入
2015年の導入以降、圧倒的な強さを誇ってきたヤマハ『YZF-R1』だが、これに対抗して昨年はカワサキは新型『ZX-10R』を導入。さらに今年はスズキとホンダもマシンを新しくし、『GSX-R1000』『CBR1000RR』が登場する。

特に今年新型が登場する2メーカーのバイクは、パフォーマンスもかなり上がっているということで、仕上がり次第では『YZF-R1』を凌駕する可能性もありそう。対するスズキは津田拓也、加賀山就臣。ホンダは高橋巧、山口辰也、秋吉耕祐などライバル勢も、新マシンの力も得て中須賀の連勝を止めにかかろうと意気込んでいる。
もちろん、今回の結果はシリーズランキングの行方にも影響していくのだが、同時に鈴鹿8耐での勢力図を占う意味でも重要な1戦となる。それだけに、8耐ファンも見逃すことができないレースとなることは間違いないだろう。

昨年同様に、中須賀が逃げる展開になるのか、それともライバルの逆襲があるのか?公式予選は4月22日、決勝は4月23日の10時15分にスタート予定だ。

2016MFJグランプリ(JSB1000)《撮影 吉田知弘》

2016MFJグランプリ(JSB1000)《撮影 吉田知弘》

2016全日本ロードレース選手権最終戦(JSB1000)《撮影 吉田知弘》

2016全日本ロードレース選手権最終戦(JSB1000)《撮影 吉田知弘》

高橋巧(JSB1000)《撮影 吉田知弘》

高橋巧(JSB1000)《撮影 吉田知弘》

津田拓也(JSB1000)《撮影 吉田知弘》

津田拓也(JSB1000)《撮影 吉田知弘》

2016全日本ロードレース選手権最終戦(JSB1000)《撮影 吉田知弘》

2016全日本ロードレース選手権最終戦(JSB1000)《撮影 吉田知弘》