世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が来年1月17日に開幕する「全豪オープン」に出場しない可能性を、父親が示唆した。…
世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が来年1月17日に開幕する「全豪オープン」に出場しない可能性を、父親が示唆した。伊ニュースサイト UBI Tennisなど複数のメディアが報じている。【3択クイズ・10問】ジョコビッチについてどれだけ知っている?
「全豪オープン」における新型コロナウイルスの感染対策が以前から話題となっていたが、先日ついにオーストラリアテニス協会(TA)が開催地となるビクトリア州と足並みを揃え、参加選手に対するワクチン接種の義務化を発表した。「全豪オープン」の登録締め切りが12月6日に迫る中、同大会男子シングルスの最多優勝記録(9回)を持ち、ディフェンディングチャンピオンでもあるジョコビッチの参加は依然として不明だ。ジョコビッチは一貫してワクチン接種を「個人の自由」とし、自身の接種状況についても明かしていない。
そんな中、28日に放送されたセルビアのテレビ番組に出演した父親のスルジャン・ジョコビッチ氏が、息子と同じスタンスを強調した。「ワクチンを接種するかしないかは個人の自由だ。そのようなプライバシーに関わる問題に踏み込む権利は誰にもない。それは憲法で保障されている。誰もが自分の身体について決断する権利を持っていて、ワクチンを接種するかは彼が決めることだ。そして、彼がそれを公表するとは思えない。私は彼の決断を知らないし、もし知っていたとしてもあなた方には教えない。彼には自分がしたいようにする権利がある」
また、「全豪オープン」の参加条件はジョコビッチに対する「脅迫」だとしたスルジャン氏はこう続ける。「開催地の政府関係者の発表は恥ずべきものだ。9回もチャンピオンになった彼を非難する権利は彼らにはない。彼が“全豪オープン”に参加するかどうかは大会側がどういう立場を取るかによるだろう。彼はアスリートとして心から出場したいと思っているし、我々だってそれを望んでいる。だが、脅迫されたも同然の状態では彼はおそらくプレーしないだろう。私ならプレーしない。彼はそんな私の息子だ」
今のところ父親の発言に対するジョコビッチ本人のコメントはないが、ジョコビッチは来年の「全豪オープン」を欠場するならば、グランドスラム最多優勝記録(20回)で並ぶラファエル・ナダル(スペイン)とロジャー・フェデラー(スイス)を抜いて単独トップに立つチャンスを逃すことになる。ジョコビッチは初出場した2005年以来、「全豪オープン」を欠場したことはない。
ジョコビッチの出場が不透明な一方、新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」の感染拡大も懸念されている。「全豪オープン」の大会ディレクターを務めるクレイグ・タイリー氏は、政府と綿密な連携を取りながら状況を追っていると語る。「大会開催を発表した時点でさらなる困難が待ち受けていることはわかっていた。新たな変異株についてはまだ不明な点が多い。これからの14日間である程度明確になると思うが、現時点では計画通り進めるつもりだ」
ジョコビッチの決断に加え、オミクロン株の影響も気になるところだ。
(テニスデイリー編集部)
※写真はジョコビッチ(左)と父親のスルジャン氏(2017年11月撮影)
(Photo by Marko Metlas/Euroleague Basketball via Getty Images)