【明治安田J1リーグ 第37節 湘南ベルマーレvs徳島ヴォルティス 2021年11月27日 14:03キックオフ】 前節…

【明治安田J1リーグ 第37節 湘南ベルマーレvs徳島ヴォルティス 2021年11月27日 14:03キックオフ】

 前節のFC東京戦後、徳島のキャプテンである岩尾憲は湘南との戦いを「メンタル的にも状況的にも、いつものプレーをさせてもらえない状況になることは確実」としていた。

 引き分ければ実質残留が決まる湘南と、引き分け以下に終われば終戦の可能性もある徳島。そんな状況でいつも通りのプレーをすることはとてつもなく難しい。

 思い出されるのは2019年のJ1参入プレーオフだ。

 J2の4位から勝ち進んだ徳島がJ1で16位だった湘南に挑んだ平塚での一発勝負は、1-1で引き分け。アドバンテージを持つ湘南(引き分けは上位チームの勝利と同じ)のJ1残留となった。
当時の徳島はリカルド・ロドリゲス監督の3年目。チームには既に独自の戦い方が染み付いており、面白いサッカーをするチーム、として注目を集めていた。

 先制しながら追いつかれて引き分けたこの試合後、岩尾は「(2点目を取ろうとする時に)押し込んだあとにもう少しボールを保持して相手を動かしても良かったかもしれません」とコメントを残している。前半は徳島が圧倒したものの、後半になると引いてしまい押し込まれ、追いつかれてからはパワープレーも含めて大きな展開が目立った。試合展開による姿勢の変化が出たことで勝利を手にすることができなかった。

■後半に徳島が動いた

 あれから2年。引き分けでもいい湘南と、引き分けではまずい徳島。またしてもそのシチュエーションとなった戦いは、45分があっという間に過ぎ去った。

 互いに相手の隙をうかがう堅い展開となった前半、徳島は岩尾がマークされ、藤田譲瑠チマもボールをなかなか触れずに中央のスペースを見つけられない。久々の出場となった田向泰輝が左サイドバックのように上がってみたり、垣田裕暉が右サイドに流れてドリブルで打開しようとしたりと「ボールを持てたとしてもどこに穴があり、相手の守備の受け渡しを含めてどこに歪があるのかは、ポジションチェンジをしながら試行錯誤した」(試合後、岩尾)という状態だった。

 しかし「サッカーは90分です。相手が良いオーガナイズをする中で、ギャンブルのようなプレーを選択するのではなく焦れずにプレーすれば、どこかでチャンスが来る」(岩尾)と焦りは見せない。

 すると後半、スコアを動かしたのは徳島だった。

 66分、左からのコーナーキックでサインプレー。ゴール前の密集地帯ではなく奥に蹴られたボールを、ペナルティエリア外から走り込んできた宮代大聖がボレーシュート。一度は弾かれたものの、岸本武流が「気持ちで押し切った」と詰めてゴールに吸い込ませた。

いま一番読まれている記事を読む