張志磊がNYで行われたヘビー級8回戦で躍動 ボクシングの中国人世界ランカー張志磊(チャン・ツィーレイ)が27日(日本時間28日)、米ニューヨークで行われたヘビー級8回戦で豪快な2回TKO勝ちを演じた。マディソン・スクエア・ガーデンの舞台で左…

張志磊がNYで行われたヘビー級8回戦で躍動

 ボクシングの中国人世界ランカー張志磊(チャン・ツィーレイ)が27日(日本時間28日)、米ニューヨークで行われたヘビー級8回戦で豪快な2回TKO勝ちを演じた。マディソン・スクエア・ガーデンの舞台で左ストレートで仕留めた幕切れを米スポーツチャンネル「DAZN」が動画付きで公開。「エゲツない」「チャンにとっては朝飯前だった」と米ファンを興奮させている。

 五輪メダリストが圧巻のTKO勝ちだ。2回の1分過ぎ、サウスポーの張志磊は相手のグレイグ・ルイスをコーナー付近に追い込み、左ストレートをヒットさせた。これでダウンを奪うと、一気に仕留めにかかった。距離を詰め、再び左ストレートを着弾。尻もちをつかせた。なんとか立ち上がったが、ルイスの視線の焦点は合わず、レフェリーが試合を止めた。198センチ、124キロの張志磊は中国国旗を広げ、喜びを露わにした。

「ビッグバン」の愛称を持ち、北京五輪で銀メダルを獲得した38歳。ヘビー級のWBO9位、IBF13位にランクしており、これで24戦23勝(18KO)1分けと無敗を継続した。「DAZN」ボクシング専門ツイッターが「チャン・ツィーレイによる左2発、そしてTKO勝ちを決めた」と実際の決着シーンを公開。着弾のたびにルイスの目が泳ぐ迫力十分の決着に、目の肥えた本場・米ファンからも興奮の声が上がった。

 返信欄では「チャンのワンパンチだけで十分だったようだな」「エゲツない」「チャン・ツィーレイの左!」「最初のノックダウンで止めるべきだった」「チャンにとっては朝飯前だった」などの声が続々。英紙「デイリー・ミラー」のボクシング記者、ドナー・コルビー氏も「チャン・ツィーレイが戻ってきた。クレイグ・ルイスに2回KO勝ちを収めた。この試合はもっと早くに止めておくべきだったかもしれない」とツイートした。

 同日のIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦で同級3位の尾川堅一(帝拳)が同級2位のアジンガ・フジレ(南アフリカ)と対戦し、4年ぶりの世界戦を戦う舞台で、中国人のヘビー級戦士が躍動した。(THE ANSWER編集部)