今季最終戦JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ第2R 女子ゴルフの今季最終戦、国内メジャー・JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ(宮崎CC、6543ヤード、パー72)の第2ラウンド(R)が26日に行われた。25位から出た…

今季最終戦JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ第2R

 女子ゴルフの今季最終戦、国内メジャー・JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ(宮崎CC、6543ヤード、パー72)の第2ラウンド(R)が26日に行われた。25位から出た賞金ランク1位・稲見萌寧(都築電気)は、2バーディー、2ボギーの72で通算2オーバー。巻き返しはならず、23位で終えた。賞金女王争いが注目されるが、ショットが不調のため会見では「それどころじゃないです」などと語った。

 この日も思うようなゴルフができなかった。稲見は2番パー5でバーディーを先行するも、5番パー3、14番パー4でボギー。17番パー4で第2打をピンに絡めスコアを戻したが、会見で表情はさえなかった。

「今日もショットがうまくいかず、チャンスにつかない感じでした。昨日はショットが左に曲がっていましたが、今日は右でめちゃくちゃ飛んでいなかったです。球が弱いし、曲がるから振れていない感じです。ロングホールであったチャンスもラインを読めませんでした」

 それでもスコアを落とさなかったため「納得はしていますか」と問われたが「全然です」と即答。腰の痛みについては「痛み止めを飲んでいて、ラウンド中は気にならないです」と説明した。

 注目の賞金女王争いの行方は、2位の古江彩佳が優勝した場合、稲見は単独3位以下でその座を奪われることになる。逆に言えば、稲見が2位以上なら自力で賞金女王となるが、状況は厳しくなり、「調子が悪くて、それどころじゃないです」と言葉を濁した。

日本人初の快挙達成に向けても暗雲

 もう1つの名誉も暗雲が漂ってきた。稲見は前週終了時で、シーズン平均ストローク69.99(44試合出場)。今大会を7アンダー以上で終えると、19年の申ジエに次ぐ史上2人目、日本人選手では初の60台達成者となるが、この難コースで9つスコアを伸ばさなければならない。

 爆発力のある稲見にとっても至難の業だが、最後は「まずはアイアンを修正したいです。そして、スコアを伸ばしたいです」と言葉に力を込めた。古江は73で回り、通算7アンダーで単独首位をキープ。稲見が意地を見せるか注目される。

<賞金女王争いの状況>
1位の稲見と2位の古江との差は、1696万8474円。今大会の優勝賞金は3000万円で、古江が逆転賞金女王に輝くには、最低でも単独2位以上になる必要がある。古江が優勝の場合は、稲見が単独3位(1200万円)以下、古江が単独2位(1800万円)の場合は稲見が単独14位(96万円)以下になることが条件だ。88年のツアー制度施行後、最終戦までもつれたケースは15例。そのうち、最終戦で逆転して頂点に立った女王は6人いる。(THE ANSWER編集部)