ソフトバンクが緊急事態に陥っている。オリックス戦(ヤフオクD)を戦う14日、侍ジャパンメンバーとしてWBCに出場していた武田翔太投手が出場選手登録を抹消された。右肩に異変を抱えている模様で、症状次第では長期離脱となる可能性もある。■武田が1…

ソフトバンクが緊急事態に陥っている。オリックス戦(ヤフオクD)を戦う14日、侍ジャパンメンバーとしてWBCに出場していた武田翔太投手が出場選手登録を抹消された。右肩に異変を抱えている模様で、症状次第では長期離脱となる可能性もある。

■武田が14日に抹消&長期離脱の可能性も

 ソフトバンクが緊急事態に陥っている。オリックス戦(ヤフオクD)を戦う14日、侍ジャパンメンバーとしてWBCに出場していた武田翔太投手が出場選手登録を抹消された。右肩に異変を抱えている模様で、症状次第では長期離脱となる可能性もある。

 今季の武田は、初先発となった4月5日の楽天戦(Koboパーク)で勝ち投手になったが、5回3失点。続く12日の日本ハム戦(札幌D)では6回途中4失点と不安定な投球が2試合続いていた。昨季、自身最高の14勝を挙げ、今季もローテの柱として期待されていた右腕を、開幕してわずか12試合で欠くことになった。

 アクシデントが続発している。今季の開幕投手を務めた和田毅投手が4月7日の西武戦(メットライフ)での登板後に、左肘の張りを訴え、11日に出場選手登録を抹消された。現状では、ローテを1回飛ばすだけの予定だが、気になるのは昨季終盤のこと。同様に左肘の張りを訴えた和田は、当初は軽症と見られていたが、回復が進まず、結局、シーズンの最終盤、そしてクライマックスシリーズにも登板出来なかった。シーズンは始まったばかりで無理をさせる時期でもないだけに、すんなりと復帰出来るかは、不透明と言えるだろう。

 和田の登録抹消に伴い、その代役には松坂大輔投手が浮上したが、その松坂にも異変が起きた。

■不振に襲われる主力選手も

 オープン戦最後の登板となった3月25日の広島戦(ヤフオクD)で7回無安打無失点の好投を見せた右腕。開幕ローテからは漏れ、その後、ウエスタンリーグの先発予定が2度、雨天中止で流れていた。和田の代役として、いきなり先発のチャンスが巡って来たはずが、右肩の違和感を訴えて、調整の機会としてセッティングされた12日の打撃投手登板をキャンセル。代役の代役として、15日のオリックス戦(ヤフオクD)では、松坂と同じく開幕ローテから漏れていた摂津正投手が先発する見込みとなっている。

 負傷者だけではない。WBCにオランダ代表として出場していたバンデンハーク投手は、初先発となった6日の楽天戦(Koboパーク)で5回2失点で負け投手に。続く13日の日本ハム戦(札幌D)では5回途中8安打3失点でKOされ、まさかの2連敗と、本来とは程遠い姿を見せている。さらに、侍ジャパンメンバーの松田宣浩内野手が、ここまで44打数6安打、打率.136と大不振に陥っている。

 開幕3連勝を飾りながら、そこから3カード連続で負け越しを喫し、6勝6敗の勝率5割で、4位に位置しているソフトバンク。波に乗り切れない日々に、ケガ人の続出と、工藤公康監督は負の連鎖に、頭を痛めていることだろう。

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani