今週は東京競馬場でジャパンカップ(芝2400m)が行われる。
今年で41回目を迎える国際GI。近年は日本馬の天下となっており、外国馬は勝負圏内にすら入れない現状だ。コントレイル、シャフリヤールをはじめダービー馬4頭が集結した今年のメンバーを考えるとやはり日本馬が中心か。
この記事ではデータ面からジャパンカップを紐解き、攻略への糸口を見つけていきたい。
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■引退レースを迎えるコントレイルに死角はあるのか
昨年は無敗の三冠馬に輝くも、その後は勝ち星を上積みできず。昨年2着のリベンジを目論み、現役最後のレースにこの舞台を選んだコントレイル。先週のグランアレグリアに続き有終の美を……そんな陣営の想いを後押しするのがこちらのデータだ。
・前走天皇賞・秋4着内かつジャパンカップ2着内あり【3-0-1-1】
該当馬はアーモンドアイ、ブエナビスタ、ジェンティルドンナなど。幾多の名牝を戴冠へと誘った“黄金ローテ”をこの馬もまた歩むこととなった。こうした前例がある点は心強い。矢作厩舎所属馬の引退レースで思い出すのは2019年有馬記念のリスグラシュー。お釣りナシの究極仕上げで臨んだ当時、ノーステッキで中山の急坂をスイスイと駆け上がり胸のすくような圧勝劇を演じてみせた。衝撃のラストランに向けて準備は万端だ。
■シャフリヤールに立ちはだかる3歳牡馬の壁
日本ダービーでのちに天皇賞・秋を勝利するエフフォーリアの二冠を阻止。レースレコードのおまけ付きで世代の頂点に立ったシャフリヤール。屈指のハイレベルと目される3歳世代のトップグループに位置する馬だ。コントレイル越えをはたし、来年への弾みをつけたい一戦を前に立ちはだかるのがこちらのデータ。
・3歳牡馬のジャパンカップ成績【0-2-0-8】
昨年のコントレイルをはじめ、ダービー馬レイデオロやイスラボニータも勝利を掴み取ることは叶わず。ジェンティルドンナにアーモンドアイと3歳牝馬が活躍する一方で、牡馬にとって高いハードルとなっている印象だ。良馬場が見込める週末の馬場コンディションは申し分ないが、古馬の壁を打ち砕くのは困難なミッションと言えるのかもしれない。
後編ではデータ面から浮上するジャパンカップの穴馬候補2頭を紹介する。
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▼競馬ストーリーテラー・田原基成の重賞分析TV「ジャパンカップ編」
著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。