ローマは25日、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)・グループC第5節でウクライナのゾリャとホームで対戦し、4-0で快勝した。 ここまで2勝1分け1敗の勝ち点7でグループ2位に位置するローマは、1ポイント差で3位に位置するゾリャとの…

ローマは25日、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)・グループC第5節でウクライナのゾリャとホームで対戦し、4-0で快勝した。

ここまで2勝1分け1敗の勝ち点7でグループ2位に位置するローマは、1ポイント差で3位に位置するゾリャとの直接対決で決勝トーナメント進出を目指した。

先週末のジェノア戦を新星アフェナ=ギャンの2ゴールで勝ち切り、公式戦4試合ぶりの白星を手にしたジャッロロッシは、その試合から先発3人を変更。イバニェス、ペッレグリーニ、ショムロドフに代えてスモーリング、ザニオーロ、カルレス・ペレスを起用し、並びを[3-4-3]に微調整した。

試合は開始早々にザニオーロの右クロスからゴール前のエイブラハムに絶好機が訪れるなど、互いに攻め合うオープンな展開が続く。幾度か与えた相手の決定機をGKパトリシオの好守などで凌いだローマは、圧巻の崩しから先制点を奪う。

15分、最後尾のスモーリングが左サイドからハーフウェイライン付近に下りてきたエル・シャーラウィへ斜めのミドルパスを差し込むと、これをエル・シャーラウィがワンタッチで中へ折り返す。これに反応したエイブラハムがDFからアフターチャージを受けるも、主審がアドバンテージを採用。サポートに入ったザニオーロから背後を狙うエル・シャーラウィへ完璧なスルーパスが通ると、エル・シャーラウィはボックス手前まで運んで右足アウトにかけた絶妙なラストパスを供給。最後はボックス右へ走り込んだカルレス・ペレスが右足で流し込んだ。

幸先よく先制に成功したホームチームは以降も強度の高い守備からザニオーロらの持ち運びを生かしたカウンターが機能。その中でザニオーロは最後の局面で判断、プレー精度を欠いたが、その積極性がゴールを生む。33分、自陣中央でのマンチーニの潰しからヴェレトゥが長い距離を持ち上がり、右を並走していたザニオーロにラストパス。ザニオーロはややファーストタッチが詰まるも、冷静に右足でゴール左隅へ蹴り込んだ。

その後、41分にはボックス内で仕掛けたヴェレトゥが相手DFに倒されてPKを得たローマだが、ヴェレトゥは先日のユベントス戦に続き今季2度目のPK失敗。

それでも、後半に入っても主導権を握るローマは立ち上がりの46分、ザニオーロが見事なドリブル突破でボックス右まで持ち込み、ゴール前でフリーのエイブラハムへプレゼントパス。これを悩めるイングランド代表FWが冷静にワンタッチで流し込んだ。

この3点目で勝利を決定づけたローマは以降も攻撃の手を緩めることなく。再三相手ゴールへ迫っていくが、エイブラハムやエル・シャーラウィがビッグチャンスをモノにできない。

その後、70分にはエル・シャーラウィ、スモーリング、ザニオーロと殊勲の選手たちをベンチに下げてイバニェス、ザレフスキ、ショムロドフを一気に投入。すると、75分にはボックス内でムヒタリアンが放ったシュートがブロックされてゴール前に浮いたボールをエイブラハムが豪快なオーバーヘッドシュートで決め切り、この試合で最も難しいフィニッシュを自身の2点目とした。

その後、エイブラハムとムヒタリアンを下げてマジョラル、トップチームデビューとなる17歳DFミッショーリを送り込んだローマは、このまま4-0のスコアで試合をクローズ。4-0の快勝で最終節を残して決勝トーナメント進出を決めた。

ローマ 4-0 ゾリャ

【ローマ】

カルレス・ペレス(15分)

ザニオーロ(33分)

エイブラハム(46分)

エイブラハム(75分)