モロッコ・マラケシュで開催されている「ハッサン2世グランプリ」(ATP250/4月10~16日/賞金総額48万2060ユーロ/クレーコート)のシングルス2回戦で、第1シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)がベテランのトミー・ロブ…

 モロッコ・マラケシュで開催されている「ハッサン2世グランプリ」(ATP250/4月10~16日/賞金総額48万2060ユーロ/クレーコート)のシングルス2回戦で、第1シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)がベテランのトミー・ロブレド(スペイン)に4-6 6-1 1-6で敗れるという波乱が起きた。トップ4シードは1回戦がBYE(免除)のため、ディミトロフにとってはこれが初戦だった。  現在世界ランク385位で、プロテクト・ランキング(ケガで戦線離脱した選手に対する救済措置)を使用して出場した34歳のロブレドは、ディミトロフに許した9度のブレークポイントのうち7度をセーブし、ディミトロフのサービスゲームでつかんだ3度のブレークチャンスのすべてをものにした。  「グリゴールは偉大な選手だ。この勝利を本当にうれしく思う」とロブレドは言った。「第1セットではすばらしいプレーができたが、第2セットではすぐにブレークされてしまった。でも、第3セットでまた奮起し返すことができてよかったよ」。  ロブレドは、ツアーレベルでは2015年に深圳オープン準決勝に進んだとき以来となる準々決勝で、第6シードのブノワ・ペール(フランス)と対戦する。ペールはラドゥ・アルボット(モルドバ)を6-2 6-2で下して勝ち上がった。  第4シードのミーシャ・ズベレフもまた、イリ・ベセリ(チェコ)に4-6 4-6で敗れて姿を消した。一方、第5シードのパオロ・ロレンツィ(イタリア)は同胞のジャンルイジ・クインツィに7-6(5) 2-6 6-4で競り勝って準々決勝進出を果たした。  19歳のアミン・アフダ(モロッコ)の冒険がこの日で終わってしまったのは、地元ファンにとって残念なことだっただろう。アフダは2回戦でヤン レナード・ストルフ(ドイツ)に3-6 4-6で敗れた。

 第3シードのフィリップ・コールシュライバー(ドイツ)はジェレミー・シャルディ(フランス)を6-0 2-6 6-3で下して勝ち上がった。  これで8強が顔をそろえた。準々決勝の顔合わせは(ドローの上から)ロブレド対ペール、コールシュライバー対ストルフのドイツ人対決、ロレンツィ対ベセリ、そしてボルナ・チョリッチ(クロアチア)対クロアチアとなっている。(C)AP(テニスマガジン)