2021年11月22日小倉競輪G1「第63回朝日新聞社杯競輪祭」5日目今開催のレポートはこちら→初日 2日目 3日目 4日目【10R=S級準決勝】1/松浦悠士(SS・広島98期)2/山田英明(S1・佐賀89期)3/郡司浩平(SS・神奈川99…

2021年11月22日
小倉競輪G1「第63回朝日新聞社杯競輪祭」5日目

今開催のレポートはこちら
初日 2日目 3日目 4日目

【10R=S級準決勝】


1/松浦悠士(SS・広島98期)
2/山田英明(S1・佐賀89期)
3/郡司浩平(SS・神奈川99期)
4/和田圭(S1・宮城92期)
5/稲川翔(S1・大阪90期)
6/佐々木悠葵(S1・群馬115期)
7/古性優作(S1・大阪100期)
8/取鳥雄吾(S1・岡山107期)
9/和田真久留(S1・神奈川99期)

打鐘から取鳥がスパートして、松浦との中国ラインが主導権を握る。3番手は内に郡司、外に山田がつけ、さらに郡司後位を古性が狙う。松浦は車間を切って後続を牽制する中、最終2コーナーから佐々木が捲りで前団にせまっていく。3番手は郡司が取り切り、最終4コーナー過ぎに取鳥マークの松浦が佐々木を牽制しつつ差し脚を伸ばす。郡司も詰めるが、松浦が1着で入線。2着に郡司、古性が3着でチャリレンジャーの上位独占となった。



1着/松浦悠士(SS・広島98期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:一2・一2・二3・準1
G1優勝:3回(2021年5月日本選手権)
賞金ランキング:1位
※2019年競輪祭でG1初優勝

雄吾と乗りたかったので、なるべくギリギリまで待ったんですけどね…。初手で中団が取れず、そこは僕のミスで雄吾には迷惑をかけました。状態は今日が一番良かったです。雄吾の頑張りで多少脚力も消耗していないですし、しっかりと力を出せるデキだと思います。決勝は単騎で自力自在に頑張ります。今年はしっかり狙っていきたいです。。



2着/郡司浩平(SS・神奈川99期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:一7・一2・二2・準2
G1優勝:2回(2021年2月全日本選抜)
賞金ランキング:2位
※昨年の競輪祭覇者

流れの中で前に踏んで、あとは行けるところがあればという感じでした。雄吾もペースを入れていたので、3番手は譲れないところ。ヒデ(山田英明)さんとの並走で、なかなか決められずに長引きましたね。今日も気負いなく走れましたし、連覇は気にせずにしっかりと全力を出して、集中して走りたい。(決勝は)単騎で、自分でアクション起こせれば。



3着/古性優作(S1・大阪100期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:一3・一1・D2・準3
G1優勝:1回(2021年8月オールスター)
賞金ランキング:4位
※競輪祭は2年連続2回目の優出

稲川さんについてもらったのに何もできず申し訳ないです。周りのレベルが高すぎて、脚という面で物足りない。でも調子自体は悪くないので、ケアと決勝に向けて作戦を立てていきたいです。決勝も自力自在に、頑張るだけ。しっかりラインで決まるように頑張ります。(山田と)ワンツーできたら最高ですね。

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【11R=S級準決勝】


1/浅井康太(S1・三重90期)
2/平原康多(SS・埼玉87期)
3/山田庸平(S1・佐賀94期)
4/柏野智典(S1・岡山88期)
5/吉田拓矢(S1・茨城107期)
6/渡邉一成(S1・福島88期)
7/村上博幸(S1・京都86期)
8/武藤龍生(S1・埼玉98期)
9/新山響平(S1・青森107期)

赤板で山田が上昇していくが、吉田は突っ張っていく。関東ラインが先頭に立つも、打鐘で新山が一気に仕掛けて吉田を叩き、渡邉を連れてハイペースの逃げ展開に持ち込む。渡邉は車間をあけて後続を警戒。3番手の吉田、4番手の平原も直線で差を詰めるが、新山が粘って逃げ切り1着ゴール。番手の渡邉が追い込むも2着、3着に吉田が入線した。



1着/新山響平(S1・青森107期)
今回成績:一2・一2・二1・準1
G1優勝:0回
G1決勝進出:3回目(2021年10月寛仁親王牌)
賞金ランキング:24位
※競輪祭は5年ぶり2回目の優出

展開が向いたので、それをものにできて嬉しい。タイミングよく仕掛けて、一成さんとワンツーできて良かったです。今日のメンバーで逃げないと、この先も厳しいと思っていました。間違いなく調子は上がっているので、まだ3回目のG1決勝ですけど、優勝を狙いたいと思っています。決勝も一成さんの前で、自力で頑張ります。



2着/渡邉一成(S1・福島88期)
今回成績:一7・一4・二1・準2
G1優勝:3回(2017年8月寛仁親王牌)
賞金ランキング:31位
※競輪祭は6年ぶり2回目の優出
※勝てば通算300勝達成

新山君がものすごいスピードで、最後の最後まで加速していく感じでした。抜きにいったのに、僕の想像以上。今回も後輩達に恵まれています。思うように体が動かず、上手に走れなかったので、ナショナルを辞めてからは、つらい時期を送っていました。この舞台に戻ってこられて嬉しいです。決勝も新山君に任せて走りたい。悔いのないように準備していきたいです。



3着/吉田拓矢(S1・茨城107期)
今回成績:一2・一1・D6・準3
G1優勝:0回
G1決勝進出:5回目(2021年10月寛仁親王牌)
賞金ランキング:11位
※競輪祭は2年ぶり2回目の優出

後ろに迷惑かけました。自分だけ(決勝に)残った感じになって、申し訳ないです。新山さんに出切られて、道中もなかなか追いつけずに、きつかったです。今年はレースのバリエーションも増えて、今回も先行、捲り、追い込みと総力戦で行っている感じ。決勝はもちろん優勝を目指して、1人でも自力。チャンスをいただいたので、悔いの残らないように頑張りたいです。

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【12R=S級準決勝】


1/北津留翼(S1・福岡90期)
2/阿部力也(S1・宮城100期)
3/宿口陽一(S1・埼玉91期)
4/小松崎大地(S1・福島99期)
5/園田匠(S1・福岡87期)
6/鈴木竜士(S1・東京107期)
7/新田祐大(SS・福島90期)
8/山田久徳(S1・京都93期)
9/眞杉匠(S1・栃木113期)

赤板で眞杉が突っ張って先手を譲らず、追い上げた新田が中団4番手に入り、北津留は7番手でレースが進む。関東ラインが主導権を握る中、中団から新田が捲り発進。新田は最終BSで眞杉を捕らえて先頭に立つと、眞杉マークの宿口が切り替えて新田を追う。隊列が短くなったところを、7番手の北津留が最終2コーナー過ぎから捲りを打つと、抜群のスピードで新田に迫る。抵抗する新田だったが、直線で北津留が捕らえ、最後は北津留マークの園田が差し切り1着。2着に北津留で福岡ラインのワンツー決着。道中で九州ラインを追走する形になった山田が3着に入った。



1着/園田匠(S1・福岡87期)
今回成績:一2・一1・D1・準1
G1優勝:1回(2015年7月寛仁親王牌)
賞金ランキング:18位
※競輪祭は初優出

引いてくれたので、翼も落ち着いて仕掛けられたと思います。自分は翼を信頼するだけ。脚の感触というよりは、翼と気持ちで走っていたと思います。(競輪祭の決勝は)長かったし、子供のころからの夢。ゴールした後も、興奮して鳥肌が立ちました。決勝も翼に任せて。翼がしっかり狙ってくれれば、チャンスがあると思うので。



2着/北津留翼(S1・福岡90期)
今回成績:一1・一4・二1・準2
G1優勝:0回
G1決勝進出:4回目(2017年11月競輪祭)
賞金ランキング:32位
※競輪祭は4年ぶり3回目の優出

先輩(園田)の前で緊張しましたが、何とかワンツーできて良かったです。新田君が1コーナーで行ったときに、離れてしまい、追いつかないかと思いました。(6日制は)きついですけど、頑張るしかないです。調子はいつも通り。車番も良いので生かしたいですね。決勝も自力で、精一杯、頑張るだけです。



3着/山田久徳(S1・京都93期)
今回成績:一3・一3・二3・準3
G1優勝:0回
G1決勝進出:初
賞金ランキング:62位
※ビッグレース優出は2015年4月の共同通信社杯以来

こんな全部3着で上がれるとは思いませんでした。最後方になりましたが、最終HSで北津留さんが行く気配だったので、信頼してついていきました。北津留さんが止まったら内に行けばよいかなと。しっかり目標にしていたG1決勝に乗れたので、一区切り。決勝は古性君の番手でしっかり追走していきたいと思います。

今回成績欄は、D=ダイヤモンドレースを示す
G1優勝の( )は直近の優勝歴

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【最終日・12R=S級決勝】
1/北津留翼(S1・福岡90期)
2/郡司浩平(SS・神奈川99期)
3/松浦悠士(SS・広島98期)
4/園田匠(S1・福岡87期)
5/新山響平(S1・青森107期)
6/山田久徳(S1・京都93期)
7/吉田拓矢(S1・茨城107期)
8/渡邉一成(S1・福島88期)
9/古性優作(S1・大阪100期)

決勝の並びは
1北津留-4園田
5新山-8渡邉
9古性-6山田
2郡司(単騎)
3松浦(単騎)
7吉田(単騎)

決勝は2車ラインが3つ、単騎3名の超細切れ戦となった。
S級S班からは松浦悠士、郡司浩平の2名が決勝に進出。松浦は一昨年、郡司は昨年の競輪祭覇者でもある。このSS両者と、吉田拓矢の3名が単騎戦を選択した。
ライン形成は3つ。まずは準決勝でワンツー決着を果たしてスタンドを沸かせた北津留-園田の福岡ライン。北津留は競輪祭4年ぶりの優出で、前回は準優勝。園田は「夢だった」という初めての競輪祭決勝の舞台。再び地元ファンの大声援に応えるか。
同じく準決勝でワンツーを決めたのが、新山と渡邉の東北ライン。新山は逃げ切りで、充実のスピードを改めて示した。渡邉も約2年ぶりのG1決勝と復調気配を見せており、新山マークからビッグチャンス到来だろう。
古性には山田が続く近畿ライン。古性は昨年に続き、競輪祭は連続優出。今シリーズは調子とは裏腹に「内容が良くない」との評価だけに、決勝での動向は注目される。G1初優出した山田も自在性あるだけに、古性の番手で上位進出も十分だ。

なお、グランプリ出場権争いだが、すでに出場権を得ている決勝メンバーは松浦、郡司、古性の3名のみ。賞金での逆転出場が見込める吉田以外の5名は優勝条件となる。
吉田は現在賞金ランキング11位。もちろん優勝なら無条件でグランプリ出場だが、賞金では8位の山口拳矢を越える必要がある。山口は欠場しているため賞金上積みがなく、吉田は2着~4着でも山口の賞金を越えることになり、グランプリ初出場が決まる。

◆競輪祭G1/5日目ピックアップと決勝データは2ページ目→→

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\競輪祭G1(5日目)注目レースピックアップ/

激戦の連続だったシリーズ5日目のレースから編集部が注目レースをピックアップしました。

【5日目・3R=一般】


捲りを放ちラインでワンツー
1着:石原颯(S2・香川117期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
(作戦は)中団とって、中団とってという感じでした。(赤板過ぎ)野口さんが上昇してきたときに、車間をつめようと思ったのですが判断が遅くなってしまいました。(共同通信社杯での落車の影響は)徐々に良くなってきていると思います。(グレードレースが続き)慣れてきた感じはありますが、緊張はしますしスピードも速いので常連になれたらいいなと思います。最終日も頑張ります。

【5日目・4R=選抜】


好けん制で1着ゴールだったが
1着:永澤剛(S1・青森91期)
岩本さんがすごい脚を使って踏んでいって、700(メートル)くらいもがいていると思います。岩本さんを2着に残さないといけないですけど、残せなくて申し訳ないです。(脚の状態は)初日、2日目の結果のわりには、ちぎれなかったりしてるのでいいと思います。

【5日目・6R=選抜】


いつもと違う走りで粘りを見せる
2着:松井宏佑(S1・神奈川113期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
理想は中団でしたが、どんな展開になってもいいように作戦を考えていました。いつもと違う走りを見せないと、どこかで行き詰まってしまうので、違うレースをしようと思いました。しっかり逃げて粘れたので良かったです。最後は必死に踏んだ感じです。今シリーズあまりいいレースができなかったので、最後はいいレース内容で1着取れるように頑張りたいです。

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【朝日新聞社杯競輪祭のミニデータ】

→KEIRINグランプリ2021選考用賞金獲得額
1位/松浦悠士 158,345,000円※
2位/郡司浩平 109,042,200円※
3位/平原康多 102,258,400円※
4位/古性優作 97,396,000円※
5位/清水裕友 82,045,000円
6位/佐藤慎太郎 75,712,500円
7位/守澤太志 75,474,000円
8位/山口拳矢 61,809,000円
9位/宿口陽一 60,625,000円※
10位/浅井康太 54,764,000円
11位/吉田拓矢 54,323,000円
12位/諸橋 愛 43,779,200円
13位/和田健太郎 41,544,200円
14位/武藤龍生 40,868,000円
15位/大槻寛徳 38,735,000円
※は今年のG1優勝者
11月22日終了時点のもの

→過去の開催レポートはこちら
2020年優勝:郡司浩平
2019年優勝:松浦悠士
2018年優勝:浅井康太
2017年優勝:新田祐大

→S班が2名のみのG1決勝
前回の10月寛親王牌(弥彦)に続いて、今回もS班2名のみ。その前は昨年8月のオールスター競輪(名古屋)だった。両開催とも、オールスターは松浦悠士、寛仁親王牌は平原康多とS班が貫録の優勝を決めている。

→単騎でのG1制覇
直近では2019年2月の全日本選抜競輪(別府)で中川誠一郎が逃げ切り優勝を果たしている。今回は主力級の松浦、郡司、そして吉田が単騎で優勝を狙ってくる。

→北津留-園田の連携
準決勝でワンツーを決めた両者。今年だけで11回の同乗をしているように連携実績は豊富。そのうちワンツーは今回を含めて4回。7月の小倉F1決勝では北津留が捲って、園田が差し切り優勝。また今年2月の全日本選抜の二次予選では、新山響平の先行を北津留が捲ってワンツーも決めている。なお、先着数は北津留7回、園田が4回。

→新山-渡邉の連携
今回の準決勝が今年4回目の同乗。1月の小田原F1では新山が先行して、渡邉が番手から差し切って優勝&ワンツーを決めている。今年4回のうち、ここまで渡邉が3勝していたが、今回の準決勝は新山が押し切っている。

→古性-山田の連携
昨年11月の岐阜F1決勝以来の連携。その時は守澤太志が逃げ切り、古性が5着、山田が7着に終わっている。2019年以降の同乗時にワンツー決着なし。

→吉田VS新山の同期対決
準決勝では新山が逃げ切り勝ち。決勝での対決は10月の寛仁親王牌G1以来となる。20年~現在までで見ると、両者の同乗は9回。そのほとんどで新山が主導権を握っているが、先着数は吉田が6回とリードしている。

→初タイトルは?
今年の優出メンバーの中でG1獲得を経験しているのは、松浦、郡司、古性、渡邉、園田の5名。それ以外の4名が勝てばG1初制覇となる。競輪祭の優勝歴があるのは松浦と郡司で、郡司は連覇がかかる。

→九州勢の優勝
今回は北津留と園田が地元地区から優出。九州勢から優勝者が出れば2008年の井上昌己以来13年ぶり。福岡勢まで限定すれば、1998年の加倉正義まで遡る。

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【今年のG1レポート・プレイバック】

第30回寛仁親王牌(弥彦)


優勝:平原康多(埼玉87期)
前検日 初日 2日目 3日目 最終日

第64回オールスター競輪(いわき平)


優勝:古性優作(大阪100期)
前検日 初日 2日目 3日目 5日目 最終日

第72回高松宮記念杯競輪(岸和田)


優勝:宿口陽一(埼玉91期)
初日 3日目 最終日

第75回日本選手権競輪(京王閣)


優勝:松浦悠士(広島98期)
2日目 3日目 5日目 最終日

第36回全日本選抜競輪(川崎)


優勝:郡司浩平(神奈川99期)
2日目 3日目 最終日

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