「SMBC日本シリーズ2021」第1戦(20日・京セラドーム大阪)はオリックスが2点を追う9回に吉田尚が逆転サヨナラ打…

「SMBC日本シリーズ2021」第1戦(20日・京セラドーム大阪)はオリックスが2点を追う9回に吉田尚が逆転サヨナラ打を放ち、4―3と勝利。日本シリーズ第1戦を制した。
ゲームの流れは二転三転した。最初にゲームを動かしたのはヤクルト。先発奥川が試合を作り、打線は相手エースの山本にチームとしてできるだけ球数を多く投げさせるなど、粘り強く攻略。6回一死一、二塁から中村が値千金の先制打で貴重な1点をもぎ取り、マウンドから引きずり下ろすと8回にも若き主砲の村上が日本シリーズ1号2ランを放ち、3―1と優位に進めた。
暗転したのは9回だ。ヤクルトの守護神・マクガフの制球が定まらず、先頭の紅林が右前打で出塁すると続く代打・ジョーンズが四球で無死一、二塁とチャンスを広げる。福田の投前送りバントをマクガフが三塁送球したことで犠打野選となり無死満塁。ここで宗が中前に同点の2点打。続く吉田正が中越えのサヨナラ二塁打を放ち、試合を決めた。10月中旬に死球を受け右尺骨を骨折。手負いの主砲は折れたままの右手を突き上げ「しびれましたね! ラストチャンスをいただいて、最後、流れが来ている中で心拍数が上がっていた」と破顔一笑。本拠地京セラドームに詰めかけたオリックスファンと喜びを分かち合った。
一方のヤクルトにとっては手痛い一敗となった。戦前から相手エースの山本を攻略できれば、シーズンでも流れを引き寄せられると見られていたが、厳しい結果に。一方で敗戦の要因にこれまでも采配をズバズバ的中させてきた「中嶋マジック」を上げる声もあった。
「山本対奥川の投手戦が注目を集めたが、7回のモヤの代打本塁打もすごかった。CSファーストステージは出番がなかったと聞いたが、それも中嶋監督の作戦だったのではと思わせるほど。ここぞというときにつぎこむ選手がのきなみ結果を出すのはさすがの鬼采配です」(放送関係者)
1点を追う7回に代打・モヤが好投を続けていた奥川から日本シリーズ史上4人目となる初打席初本塁打となる値千金の同点ソロをマーク。身長2メートル1センチと高身長のモヤに対し、「奥川は明らかに投げにくそうに見えた。あれだけ高身長の選手に対し、どこがストライクゾーンとなるのか、見分けづらかったのかもしれない」(同)打った瞬間、本塁打と分る打球には好投を続けていた奥川も悔しそうな表情を浮かべるしかなかった。
また別の視点では「オリックスベンチの余裕が気になった。シーズン終盤もギリギリまで優勝が決まらず、逆転が多かったのも影響しているのか、2点を追う9回になっても、主力選手がベンチで談笑して、リラックスしているようにも見えた。一方のヤクルトは2点をリードしているものの、緊迫感が漂っていた。ああいったシーンを見せられると敵としては何をやって来るかわからないと不気味でしょうね」(球界関係者)。
オリックスの中嶋監督は試合後の監督インタビューでは「選手はガチガチだった」と話していたが、ベンチから漂ってくるムードは「笑顔多め」とあって、これも戦況に一部影響を与えたと見る向きもある。
迎える第2戦はどんなかけひきが見られるのか。大舞台ならではの水面下の「心理戦」にも注目が高まりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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