今週は阪神競馬場でマイルCS(芝1600m)が行われる。
グランアレグリア、シュネルマイスターの2強ムードが漂っているが、一昨年の覇者インディチャンプや復活を期する2歳王者・ダノンザキッドをはじめとしたGI馬も虎視眈々。阪神を舞台に行われる8ハロン戦での熱いレースに期待したいところだ。
この記事ではデータ面からマイルCSを紐解き、攻略への糸口を見つけていきたい。
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■引退を迎えるグランに死角はあるのか
ディフェンディング・チャンピオンが今年も参戦。このレースを最後にターフを去ることが決まっているグランアレグリア。有終の美に同一レース連覇の快挙を添えることができるのか、注目が集まる名牝を後押しするデータをご紹介したい。
・前走プラス体重時の次走成績【4-2-2-0】
458キロの新馬戦を基点としたとき、前走馬体重は当時より46キロもボリュームアップ。同じような過程をたどった馬を挙げると2019年の年度代表馬・リスグラシューがおり、同馬のラストランはデビュー時との比較で36キロ増。思えばキタサンブラックも30キロ以上の馬体重増がもたらした“筋肉の鎧”を武器に現役最強馬への道を歩んだ。2度の馬券圏外はいずれも前走馬体重マイナスからの参戦。それに該当しない点を考慮したとき、大きく評価を下げる理由はない……そんなジャッジを下すことができるだろう。
■ハイレベルな3歳世代が逆転候補
そのグランアレグリアや三冠馬コントレイルを天皇賞・秋で下したエフフォーリアと同じ3歳世代のシュネルマイスター。スプリンターズSを制したピクシーナイトともども、ハイレベルと目される3歳世代のマイル路線におけるエース格といって差し支えない1頭だが、今回はグランアレグリアという強大な壁が立ちはだかる。歴代最強マイラー論争にすら名前が挙がる稀代の名牝を下すことはできるのか。今回ご紹介したいデータはこちら。
・前走古馬混合重賞3着内だった2021年の3歳馬【3-1-0-0】
該当馬はピクシーナイト、ソングライン、そしてシュネルマイスター。初の古馬混合重賞で3着内を確保した馬は、次走好走のお墨付きを得たと同等なのだ。古馬との戦いを通じて培った経験値は計り知れないものがあるのだろう。グランアレグリアとの比較で間隔にゆとりを持たせたローテーションで臨む今回、マイル路線の天下統一を成し遂げる可能性は十分だ。
後編ではデータ面から浮上するマイルCSの穴馬候補2頭を紹介する。
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▼競馬ストーリーテラー・田原基成の重賞分析TV「マイルCS編」
著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。


















