元世界王者のロジャー・フェデラー(スイス)が来年1月17日から始まる「全豪オープン」には出場しない可能性をコーチが示した…

元世界王者のロジャー・フェデラー(スイス)が来年1月17日から始まる「全豪オープン」には出場しない可能性をコーチが示したことは、当サイトで先日お伝えした通り。この度、フェデラー本人がそれを認め、さらには「ウィンブルドン」出場も難しいことを明かした。米スポーツメディア ESPNなど複数のメディアが報じている。【スーパープレー動画】フェデラーのスーパープレー集!

2020年に2度、今年の「ウィンブルドン」後に3度目の膝の手術を行い、現在は離脱しているフェデラー。母国スイスメディアのインタビューに応じた彼は、複数回にわたって手術を受けてきた膝の怪我から復帰するには、少なくとも来年半ばまでかかる見込みだと発言した。

「“全豪オープン”出場はまったく考えていないんだ。でもそれは僕にとって想定内だよ。復帰には長い時間が必要になることは今回の手術の前からわかっていたからね。おそらく1月からゆっくりと走れるようになって、3月か4月から高度なサポート器具を付けながらコートでの練習を始められると思っている。だから、大会に復帰できるのは2022年の夏頃かな」

来年の6月27日に開幕する「ウィンブルドン」について、フェデラーは「プレーできたら驚きだね」と口にし、出場の可能性が低いことを示した。

「手術に踏み切ったのは、将来子どもたちとスキーをしたり、友達とサッカーやテニスを楽しむためなんだ。一番の動機は日常生活が支障なく送れるようになること。とはいっても、リハビリにはトップアスリートとしての心構えで励んでいるし、肉体的にも追い込んでいる。競技者としての野心に関して言えば、もう一度プロのテニス選手としてどこまでいけるかを試してみたいと思っているよ。今はそのために闘っているし、モチベーションも高い。チームと家族にも支えてもらっている。僕が望む形で、できればコートの上でお別れできることをみんなで願っているんだ。だからこそ、リハビリには全力を注いでいる」

「グランドスラムの決勝にもう二度と出られなくても、僕の世界は壊れたりしない。でも、最終的な目標はコートに戻ることだよ。僕はそれを実現できると思っている。奇跡が起きると信じているんだ。なぜなら、過去にもそういうことを経験しているからね」

フェデラーとグランドスラム歴代最多優勝記録(20回)で並ぶ世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、シーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ/11月14日~11月21日/室内ハードコート)でベスト4進出を決めた後、フェデラーの復帰についてコメントした。

「ロジャーはテニスの象徴だ。世界中の人が彼のことを愛し、彼のプレーに魅了されている。ロジャーはコートの中でも外でもこの競技にとってすごく重要な存在なんだ。だからテニス界のためにも、少なくとももう一度彼がプレーする姿を見てみたいと心から思っている。きっと彼もこんな形でキャリアを終えたいとは考えていないだろう。彼なら最後にもう一度挑戦すると思うね。これまでテニス界で彼が成し遂げてきたこと、貢献してきたことからすれば、彼は再びプレーするチャンスを与えられるべきだし、ちゃんとしたお別れを言う機会を与えられるべきだ」

フェデラーの代理人からのコメントは今のところないが、幾度となく怪我を乗り越えてきたフェデラー本人がこれからの見通しを一番よくわかっているに違いない。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ウィンブルドン」でのフェデラー

(Photo by AELTC/Jed Leicester - Pool/Getty Images)