12月14日に両国国技館で開催されるプロボクシング大会「PXB WORLD SPIRITS(ピーエックスビー・ワールド・スピリッツ)」の記者会見が18日、都内で行われ、メインカード「WBA・IBF世界バンタム級タイトルマッチ」で約2年ぶりの国内防衛戦を行う井上尚弥が登壇。WBA8位、IBF5位のアラン・ディパエン(タイ)を迎えての一戦について、意気込みを語った。

本大会は日本ボクシング界において新たな取組みとなるPPVでの配信となることもあり、井上は「皆さんの期待を超える勝ち方を、期待してほしい」と決意を新たにしている。

◆【最新動画】「リードパンチで倒す」井上尚弥が並々ならぬ決意表明を行った、PXB WORLD SPIRITSティザーPV

■「期待を超える勝ち方を」

ボクシングの市場拡大や収益向上を目的とした「PXB WORLD SPIRITS」では、井上vs.ディパエン戦を筆頭に全7試合が予定されている。また、国内ボクシング界では新たな取り組みとなるPPV方式で、「ひかりTV」「ABEMA」限定での生配信となる。

井上は今回のディパエン戦について「試合感覚を掴むために、大橋会長にこの時期に組んでほしいとお願いした。来年春にある統一戦に向けてしっかり照準を合わせて、最高のパフォーマンスを見せていきたい」と、悲願の“4団体統一”に向けて大事な一戦となることを強調。

試合展開について聞かれると「(周囲の)予想をはるかに超えた勝ち方をしたい。当日最高のパフォーマンスができるコンディションに仕上げるために試合の日まで頑張るので、“期待を超える勝ち方”を皆さんも期待していてほしい」と圧倒的な勝利を宣言した。

■PPV配信は「しっかり成功させたい」

また、井上は今大会の企画にも参画。約2年ぶりの国内試合であることから、来場者のドレスコードや会場全体を「白」に統一し、自身のコスチュームを「赤」にするという“日の丸”を連想させた演出の計画にも携わったという。

日本のボクシング界では珍しいPPVについては「アメリカでは主流で当たり前のコンテンツではあるが、日本では馴染みがないものかと思う。これから時代も変わってボクシングを見るにはPPVだというところに変わっていく流れだと思うので、この第一発目、しっかり成功させたい」と意気込みを語った。

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文・SPREAD編集部