9日決勝の岡山国際サーキット戦で開幕したSUPER GTの2017年シリーズ。国内外のハイパフォーマンスカーが競演する人気カテゴリーだが、レース運営を支えるオフィシャルカーもそれは同様。セーフティカーにはホンダ『NSX』、FRO車両にはポル…

9日決勝の岡山国際サーキット戦で開幕したSUPER GTの2017年シリーズ。国内外のハイパフォーマンスカーが競演する人気カテゴリーだが、レース運営を支えるオフィシャルカーもそれは同様。セーフティカーにはホンダ『NSX』、FRO車両にはポルシェ『マカンターボ』が使用される。

フォーメーションラップの先導や、レース中のアクシデント時に導入されて隊列スロー走行を率いるなど、レース運営の要ともいえる役割を有するのがセーフティカー(SC)。2017年のSUPER GTではホンダNSXがその任にあたる。

また、アクシデント発生時にドクターらを乗せて現場に急行、ドライバー救出等に力を発揮するFRO(ファースト・レスキュー・オペレーション)車両には、今季からポルシェ・マカンターボが使用されることとなった。従来も『カイエン S E-ハイブリッド』等が使用されており、SUPER GTのFRO車両としては“3代目のポルシェ”になる。

開幕戦では車両を提供するホンダ、ポルシェ ジャパンの両社から、シリーズ運営団体「GTA」の坂東正明代表への贈呈式も実施され、NSXとマカンが任務を開始した。

開幕戦のスターティンググリッドでは、NSX-GTとしての初陣でポールポジションを獲得した#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀&小林崇志)と、その前に位置するSCのNSXとの記念すべき“ツーショット”も実現。そしてレースは波乱続きの展開となり、NSXとマカンの出番が多くなった。NSXにとっては、GT500クラスのNSX-GT勢にトラブルが相次いだことも出動要因となるなど、少々辛い初舞台でもあったが、SUPER GTというハイレベルなレースの先導役として堂々とその役割を演じている。

ポルシェにとってはGT300クラスで#9 GULF NAC PORSCHE 911(J. レスター&峰尾恭輔)が3位表彰台を獲得し、FRO車両マカンの船出にも花を添えるかたちの開幕戦となった。

SCもFROも、本来あまり出番が多くなっては困る立場のマシンだが、これらの車両にもハイパフォーマンスかつ人気の車種が取り揃えられ、それが名脇役として機能しているあたり、SUPER GTの魅力のひとつといえるだろう。グリッドウォーク等では、競技車両のみならず、SCのNSXとFROのマカンにもファンのカメラが向けられていた。

なお、トラブルストップが相次いだGT500クラスのNSX-GTについては、「過去3年以上トラブルフリーの、実績あるパーツに問題が多発してしまった。想定外のことで、原因を研究所にて解析し、富士スピードウェイでの第2戦に向けて万全の対策を施す」との見解が公式コメントとして出ている。

SUPER GT第2戦富士は5月3~4日に開催される。

SUPER GTのFRO車両、ボルシェ マカン ターボ。《写真 ポルシェ ジャパン》

SUPER GTのFRO車両、ボルシェ マカン ターボ。《写真 ポルシェ ジャパン》

ポルシェ ジャパンの七五三木敏幸社長から、GTAの坂東代表にマカンが贈呈された。《写真 ポルシェ ジャパン》

ポルシェ ジャパンの七五三木敏幸社長から、GTAの坂東代表にマカンが贈呈された。《写真 ポルシェ ジャパン》

開幕戦岡山のスターティンググリッド、先頭にはセーフティカーのNSX。《写真 GTA》

開幕戦岡山のスターティンググリッド、先頭にはセーフティカーのNSX。《写真 GTA》

SUPER GTのセーフティカー、ホンダNSX。《写真 Honda》

SUPER GTのセーフティカー、ホンダNSX。《写真 Honda》

SUPER GTのセーフティカー、ホンダNSX。《写真 Honda》

SUPER GTのセーフティカー、ホンダNSX。《写真 Honda》

GT500クラスを戦う#8 NSX-GT(予選1位)。《写真 Honda》

GT500クラスを戦う#8 NSX-GT(予選1位)。《写真 Honda》

GT300クラスを戦う#9 ポルシェ911(決勝3位)。《写真 GTA》

GT300クラスを戦う#9 ポルシェ911(決勝3位)。《写真 GTA》