GPイタリア大会2位のロシアの逸材「3つの4回転ジャンプとともに行きたい」 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦イタリア大会で2位に入ったマイア・フロミフ(ロシア)。シニアのGPシリーズデビュー戦にもかかわらず躍動した15歳…

GPイタリア大会2位のロシアの逸材「3つの4回転ジャンプとともに行きたい」

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦イタリア大会で2位に入ったマイア・フロミフ(ロシア)。シニアのGPシリーズデビュー戦にもかかわらず躍動した15歳は、五輪選考会となる12月のロシア選手権へ向け、3回転アクセルと4回転サルコウを磨くという。ロシアメディアが伝えている。

「sportmk.ru」によると、エテリ・トゥトベリーゼ氏の下で練習するフロミフは北京五輪選考を兼ねたロシア選手権の自らのプランを明かした。GPシリーズのイタリア大会で2位に入ったが、本人は今シーズンは当初から国内選手権に向けて準備してきたという。

「凄く、そこ(ロシア選手権)に3つの4回転ジャンプとともに行きたいです。そして、トリプルアクセルを習得したいです。北京五輪はロシア選手権の結果で決まります。私には4回転サルコウがあります。私はそれを練習して、跳んでいます。ブダペストでの試合(ブダペストトロフィー)の後、それをプログラムに入れるよう試みましたが、安定しませんでした」

 イタリア大会では2本の4回転トウループを跳んだが、ロシア選手権に向けては3回転アクセルと4回転サルコウの習得に励んでいるというフロミフ。記事では「彼女が言ったように、トウループの方がサルコウより安定しているため、イタリア大会ではコーチたちとともにトウループをエントリーすることが予告されていた」と記している。

トリプルアクセルをSPから投入示唆「時間が経ち、練習する必要ある」

 しかし、本人は「トリプルアクセルはまだあまり上手くできていません」と向上の余地がある様子。「私はブダペストトロフィーの前とイタリア大会間近で、その練習を休止しましたが、今再開する準備をしています。時間が経ち、それを練習する必要があります。ショートプログラム(SP)でそれが必要です」とフロミフは付け加え、SPから投入を示唆している。

 フロミフは2020年のジュニア世界選手権は4位だったが、シニアデビューの今季に一気に台頭。ブダペストトロフィーで優勝を果たし、イタリア大会でも2位に食い込んだ。アンナ・シェルバコワ、アレクサンドラ・トルソワ、エリザベータ・トゥクタミシェワらに加え、同じように今季シニアデビューしたカミラ・ワリエラと逸材が揃うロシア勢でも十分に戦える存在だ。

 トゥトベリーゼ氏の教え子で五輪シーズンにデビューし、一気に頂点に駆け上がった存在といえば、前回18年の平昌五輪で同じ15歳で金メダルを獲得したアリーナ・ザギトワ(ロシア)がいる。果たして、先輩選手と同じようにスターダムにのし上がれるか。3回転アクセルに4回転サルコウという武器の投入で、北京五輪の夢も見えてくる。(THE ANSWER編集部)