■ウインマリリン【中間調整】前走オールカマーは5カ月ぶりの一戦。14キロ増だった…

■ウインマリリン

【中間調整】前走オールカマーは5カ月ぶりの一戦。14キロ増だったが太くは見せず、いい仕上がりで臨み正攻法から抜け出しての快勝を収めている。その後は悲願のGI勝ちを目指し、在厩でエリザベス女王杯で向かうことに。しかし中間、過去に手術を施した右肘が腫れ熱発。オールカマー直前のハードワークが祟ったのかもしれない。幸い熱は下がり、10月13日の坂路15-15から時計を再開。20日にはウッドで乗れており、腫れは一応問題のないレベルまで収まったようだ。11月3日には横山武騎手を背に、オープン馬相手に併せ馬。相手はそこまで稽古で走るタイプではなかったが、気持ちが乗り切らず届かずの遅れ入線に終わっている。

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【最終追い切り】最終追いは輸送を考慮し、ウッド単走のセーブ気味な内容。序盤はいささかモタモタした雰囲気だったが、別組の併せ馬が視界に入った直線でようやく気持ちを乗せ、まずまずの伸びを見せた。

【見解】1週前追いの動きは、いかにも右肘の腫れによる調整遅れが影響した感があった。最終追いもラストこそまずまずだったが、全体的な気迫はいまひとつ。万全とは言い切れないが、それでも3週続けてウッドで格好のつく数字は出せている。本当に走れない状態なら、まだ先がある馬だし陣営は見送る選択を取るはず。自分の競馬はできるのでは。

総合評価「B」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター 競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。