テニス界で圧倒的存在感を見せるノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、常にそ…

テニス界で圧倒的存在感を見せるノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、常にその言動が世界中から注目されている。時に、自分の発言がメディアによって意図しなかった形で報道されることもあるというが、世界王者はどのように考えているのか。スポーツウェブメディアSportskeedaが伝えている。【実際の映像】ジョコビッチが激昂!主審に怒鳴り声を上げる

先日行われたインタビューで、ジョコビッチはメディアによって自身の発言が捻じ曲げられて報道されているのを見ると”影響を受けてしまう”と認めた。しかし、どのように捉えられようとも、自身が正しいと考えることのために戦うのを止めることはない、と語った。

テニスの世界ランキング1位に君臨するジョコビッチは、一部のメディアによって、ある種悪役のような扱いをされることが少なくない。最近も、新型コロナワクチン接種の有無をジョコビッチが明かさなかったことに対し、大論争が巻き起こったばかりだ。一部のメディアに至っては、ジョコビッチのコメントを捻じ曲げ、ジョコビッチがワクチン接種に反対しているかのような報道をした。

セルビアのメディアの取材に答えたジョコビッチは、このような報道を見ても今はあまり気にならなくなってきたと語った。ジョコビッチは、メディアは既に“自由な報道と情報”に焦点を当てておらず、プロパガンダを広めることを好むようになったと感じているそうだ。

「以前ほどは影響を受けなくなったよ。(セルビア)国内も含めて、世界中のメディアからの扱いにある意味、慣れてきたからね。プロパガンダが作られている。以前発言したことが元になって、僕は巻き込まれているんだ。情報のシステムは、ジャーナリズムのベースとなるところから別の方向へとシフトしてしまっている。報道の自由や情報は減少し、1つか2つの情報源からコントロールされていることが増えた。だから、一部の人が好むプロパガンダが広まっていくんだ」

「もちろん僕も影響はされる。けど、それは僕が正しいと思うことを主張する妨げにはならない」とジョコビッチは続けた。

取材中、ジョコビッチは新聞を読んだりニュースを見たりしないため、自分に関する報道はソーシャルメディアを通じて手に入れていることを明かした。

「新聞はアプリでも紙でも読んでいないし、テレビのニュースも何年も見ていない。でも、SNSでは発信をしているから、メディア由来の情報に触れることはある」

グランドスラム20勝を誇るジョコビッチは、人が自分をどう思うかを気にしてしまうため、自分のことについて書かれた記事などを読み、影響を受けることがあると認めた。しかし、自分についての間違った情報や嘘が広まっている場合は黙っている人間ではない、と強調した。

「影響されない、とは言えないね。僕も人間だ。感情があるし、もちろん気にするよ。正しい価値を主張すること、正義や真実のために戦うことと同じくらい、人が僕のことをどう思っているかは気になっている。でも僕の人生がそれにかかっているわけではない。僕は、自分がどういう人間かを知っている。正しい価値観にしたがって人生を生きようとしている。もちろん、僕が間違うこともある。でも嘘が広まるのは不当なことだと思う」

またジョコビッチは、テニスがサッカーとバスケットボールに次いで世界で3番目に人気のスポーツであることに触れ、自身がプロテニス選手として活躍できることに感謝の気持ちを表した。

「僕は、こんなグローバルで世界中で人気の高いスポーツをプレーできることに感謝している。ATP(男子プロテニス協会)から見せられた研究データによると、テニスはクリケットと並んで世界で3番目に人気のあるスポーツらしい。サッカーとバスケットボールがその上に来ているけど、バスケットボールとはそれほど差はない。僕はグローバルなスポーツで成功を収めているから、注目されるというわけさ」

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」でのジョコビッチ

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)