21歳以下のトップ8選手を対象としたシーズン最終戦「ネクストジェネレーシ…
21歳以下のトップ8選手を対象としたシーズン最終戦「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」(イタリア・ミラノ/11月9日~11月13日/室内ハードコート)は、ツアーに先駆けて新しいルールを試す場として知られているが、今回変更されたルールの一つとして試合前のウォームアップ時間が短縮された。これに対する選手たちの反響をATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトが報じている。【関連記事】トイレ休憩に時間制限! NextGen最終戦のルールが一部変更に
今大会では試合前のウォームアップ時間がそれまでの4分から1分に短縮され、現地9日、大会初日は選手たちの誰一人としてウォームアップ中にボレーを打たなかった。
「あっという間だよ」と話すのは第1シードとして出場している世界ランキング32位の18歳カルロス・アルカラス(スペイン)。「フォアハンドとバックハンド、あとは数本サーブを打ったらおしまい。試合前に自分でウォームアップするしかないね」
コイントスとウォームアップとして1分ずつ与えられ、試合開始のサーブを打つまでにさらに1分あるため、その間に選手は一旦ベンチに戻ることができる。この3分間が終了した時点で試合を開始することさえできれば、選手たちはベンチに戻る時間をウォームアップに充てることも可能だ。そのため、8人の選手は全員がほぼ同じような戦略を選び、1分間のウォームアップの後で数本のサーブを打ってからベンチに戻っていた。世界63位の20歳ブランドン・ナカシマ(アメリカ)は、「最初はこれまでとすごく違うと感じた」と口にし、次のように続けた。
「コートに出てからすぐに試合が始まったという感覚だった。1分間のウォームアップは今までとは全然違ったね。コートの真ん中で何本か打った後にサーブを数本打ったら、もう試合開始が迫っていた。最初はリズムを掴むのが難しかったけど、僕自身は試合の序盤から自分の試合を展開できたと思っている」
この日、世界91位の19歳フアン マヌエル・セルンドロ(アルゼンチン)を4-1、3-4(3)、4-1、4-0で破ったナカシマは、試合前のウォームアップは計画していなかったと付け加えた。「時間があまりないのはわかっていたから、ストロークとサーブを数本ずつ打つことにした」
一方のセルンドロは、時間が短縮されたウォームアップでは早く切り替えることがいかに大切かを思い知ったようだ。セルンドロはこの変更に対応するのに苦戦したことを認めており、最初のセットを落としている。「しっかりと準備をしておかないといけない。リズムがずれた状態で試合を始めることになるから、いつもと違う感じなんだ。実際、僕は第1ゲームで3つもミスをしてしまった」とセルンドロは振り返る。
ウォームアップは一瞬で終わってしまった、というのが選手たちの共通の認識のようだ。そこで1本でもショットをミスすればストロークの感触をうまく確かめることができず、急いでサーブを打って試合開始に備えなければならない。
初日の最後の試合で世界58位の19歳ロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)を破った世界111位の20歳セバスチャン・バエス(アルゼンチン)は、今回の変更でコートに立った瞬間から集中できると前向きな姿勢を示した。「1分しかないからストロークに30秒、サーブに30秒といった具合ですごく変な感じだけど、僕は新しくて良いと思っているよ。コートに立っている時は集中しなきゃいけないから、このルールならすぐ試合に入っていける。新しいけど、良い変更だと思うね」
試合中はもちろんだが、ウォームアップを含めた試合前の選手の様子にも注目してみると、面白そうだ。
(テニスデイリー編集部)
※写真は「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」でのナカシマ(奥)とセルンドロ(手前)
(Photo by Julian Finney/Getty Images)