21歳以下のトップ8選手が出場するシーズン最終戦「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」(イタリア・ミラノ/11…

21歳以下のトップ8選手が出場するシーズン最終戦「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」(イタリア・ミラノ/11月9日~11月13日/室内ハードコート)がついに開幕。初日から熱い攻防が繰り広げられた。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトが報じている。【関連記事】トイレ休憩に時間制限! NextGen最終戦のルールが一部変更に

昨年はパンデミックの影響で中止されたため、2年ぶりの開催となった今大会。出場者全員が初参加というフレッシュな顔合わせの中、番狂わせも起きている。

開幕戦は、グループAから第4シードの世界ランキング63位ブランドン・ナカシマ(アメリカ)対第5シードの世界91位フアン マヌエル・セルンドロ(アルゼンチン)。先月末にチャレンジャー大会で優勝し、ここ最近の10試合で9勝と好調のナカシマが試合を優位に進める。アドバンテージの廃止などスピーディに進む大会フォーマットにより、ナカシマが試合開始からわずか9分で3ゲーム連取。続く第4ゲーム、40-40で迎えたディサイディングポイントはセルンドロが辛くも取ったが、ナカシマがサービング・フォー・ザ・セットとなる第5ゲームをキープし、17分で第1セット終了。

第2セットは互いにサービスゲームをキープし合い3-3となったため、タイブレークに突入。それをセルンドロが制し、セットカウント1-1に。しかし、その後は再びナカシマが盛り返し、結局相手に一度もブレークポイントを与えることなく、4-1、3-4(3)、4-1、4-0で勝利した。

続いて同じグループAから、第1シードの世界32位カルロス・アルカラス(スペイン)と第7シードの世界109位ホルガ ビートス ノディシュコフ・ルーネ(デンマーク)が対戦。第1セットでは互いにサービスゲームをキープし合い、ルーネのサービスゲームとなった第6ゲームでアルカラスが3本のセットポイントを握るも、ルーネがしのいでタイブレークへ。だがここでルーネにミスショットが出て、アルカラスが取る。以降はアルカラスが危なげなく、4-3(6)、4-2、4-0とストレート勝ちを収めた。なお、今大会では新たにトイレ休憩に制限時間が設けられたことも話題となっているが、第2セット終了後にはルーネがトイレ休憩を取る姿が見られた。

一方のグループBからは、まず第2シードの世界39位セバスチャン・コルダ(アメリカ)と第8シードの世界67位ユーゴ・ガストン(フランス)が登場。コルダは最初のゲームで相手をブレークしたが、のちに追いつかれる。第6ゲームで相手に2本のセットポイントを握られたものの、なんとか逃れてタイブレークに突入。しかし、1-1からガストンに4ポイントを連取され、3度目のセットポイントを決められた。続く第2セットもタイブレークを経てガストンに奪われるが、崖っぷちに追い詰められたコルダがここから反撃。第3セットを4-0で取り返すと、第4セットでは相手のマッチポイントをサービスエースでしのいで3度目のタイブレークを制す。最終セットはまたもや相手に1ゲームも与えずに取り、3-4(2)、3-4(6)、4-0、4-3(3)、4-0で試合をひっくり返した。より試合展開が速い「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」で2セットダウンから逆転勝利を果たしたのは、史上2回目。2017年大会でカレン・ハチャノフ(ロシア)を破ったボルナ・チョリッチ(クロアチア)以来となる。

最後に行われたのは、第3シードの世界58位ロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)対第6シードの世界111位セバスチャン・バエス(アルゼンチン)。地元のファンから大歓声を送られたムゼッティだが序盤は安定感を欠き、最初の2セットではすべてのサービスゲームで相手にブレークポイントを与えてしまう。なんとかタイブレークに持ち込んだ第3セットを取ってセットカウント1-2とするが、続く第4セットのタイブレークは落とし、1-4、1-4、4-3(5)、3-4(5)で初戦を落とした。勝利したバエスにはまだツアーレベルでのハードコートでの試合は経験がなかったが、コートサイドにいるコーチから積極的にコーチングを受けたことも奏功した模様だ。

選手たちは慣れないフォーマットにもうまく順応しているようだ。アルカラスは試合後、「コートでいろいろ違うことをやるのはとても重要だ。積極的にネットに出るようにして、重要な局面では攻撃的に出ながらも、冷静でいることを心がけたよ。すべての試合でそういう風にやっていこうと思う」と話している。逆転劇を飾ったコルダは、「とにかく落ち着いて、どうすればより良いプレーができるかを考え続けた。最初の2セットでも戦略的にはいいプレーをしていたけど、タイブレーク中にいくつかの問題を解決したことが、試合後半に巻き返す上で助けになったね」と振り返る。

大会2日目には早ければ準決勝進出、あるいはグループステージ敗退となる選手が決まってくる。いち早く抜け出す選手は誰だろうか。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」の出場選手たち

(Photo by Julian Finney/Getty Images)