来年2月に開催される北京五輪に向け、いよいよ動き出したフィギュアスケートシーズン。4年に一度の大舞台に向け、選手たちはこれまで以上に強い気持ちをもち、練習や調整に励んでいることだろう。だが一方で、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、昨年か…

 来年2月に開催される北京五輪に向け、いよいよ動き出したフィギュアスケートシーズン。

4年に一度の大舞台に向け、選手たちはこれまで以上に強い気持ちをもち、練習や調整に励んでいることだろう。

だが一方で、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、昨年から例年通りにはいかない調整を強いられる選手も多い。

そんな五輪シーズン真っ只中のフィギュア界について、シングル女子元日本代表の中野友加里さん、バンクーバー五輪代表の小塚崇彦さん、そしてソチ五輪ペア代表の高橋成美さんが、スポーツアンカー・田中大貴氏のYouTubeチャンネル「田中大貴のアスリートチャンネル」に出演し、コロナ禍での難しさについて語った。

【動画】中野友加里&小塚崇彦&高橋成美が今季のフィギュアについて語る!リモートでの練習とは!?


 

 
「来月(12月)に全日本選手権があります。全日本って、五輪代表が決まることで1回ピークをそこに持っていくというくらい、大事な大事な大会だと思います」

と、優勝者はその瞬間に五輪代表に内定し、かつ、残りの枠はそこでの成績も加味されるという全日本選手権の重要さについて口にした中野さん。

「私は、バンクーバー五輪シーズンの全日本選手権前の練習は、吐くんじゃないかというくらい死ぬほど練習していました。それくらい練習量を積み、緊張して、そこに向けて頑張っていました」

と、代表の座を掴むべく、必死に練習していた全日本前の自身の五輪シーズンを改めて振り返ると、小塚さんも

「この時期(全日本1ヶ月前)はもう試合が続く時期に入っていたので、全日本選手権に向けて今、ちょうど調整をしつつ、自分がどういう風にやっていかないといけないのかということを考えていたと思います」

と、ピークを一度全日本選手権に合わせるべく調整をしていたと明かした。

 

 

 

一方で、新型コロナウイルスの影響もあり、まだまだ練習や調整が思うよういかないことが続いている現状。

フィギュアスケートは海外を拠点にしている選手も多いだけに、高橋さんは

「移動した後の隔離など、前後の隔離期間を計算に入れて考えた末に帰れなかったりすることがあります。そのため、先生がいない中練習をしている選手が多いなと感じました」

と、練習の難しさについて話すと、中野さんは、

「隔離期間があると、その期間は外に出られない。そうなると氷の上にも立てないですよね。この時期に氷に乗れないって、本当に恐ろしいことだと思います」

と、氷上で競技を行うフィギュア選手にとって、致命的となるリンクでの練習ができないという懸念も示した。

コロナ禍の現在、海外拠点の選手の中には、海外に出向けず直接コーチや振付師の指導を受けられないことから、リモートで習う選手も多い。そこには表現力が問われるフィギュアスケートだからこその、こんな弊害が生じると小塚さんは話す。

「リモートでの練習は画面上。2Dというか平面なので、なんとなく雰囲気が伝わらないこともあります。あとは、これまで、目の前で先生が踊ったものをそのまま真似るといった振り付けをすることも多かったところ、先生もなんとなく雰囲気でやっているので、カメラから外れてしまったところで振り付けをされてしまうとこちらは見えないですよね。そうなると、今度はカメラを随時動かしていけなくもなるので、そこが難しいところだなって思います」

さらに動画内では、高橋さんが、ペア競技だからこそ生じる、コロナ禍での練習のむずかしさについて語っている。


【動画】中野友加里&小塚崇彦&高橋成美が今季のフィギュアについて語る!リモートでの練習とは!?

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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