■京都…

■京都ハンナリーズ vs 富山グラウジーズ(@京都市体育館)

11月10日19時5分

 京都ハンナリーズが「因縁対決」と煽るように、富山グラウジーズには浜口炎ヘッドコーチやジュリアン・マブンガら“元”京都が5人。お互いの順位を考えても、負けられない一戦だ。

 西地区10位の京都は、前節でアルバルク東京に連敗し、8連敗。デイヴィッド・サイモンの欠場によってインサイドで十分な起点が作れず、さまざまな影響が出ている。攻撃では外角から仕掛ける展開が多いためにリズムが生まれず、防御ではリバウンド争いで劣勢を強いられている。ただ、そんな中でも永吉佑也の活躍は数少ない収穫だろう。途中出場でガード陣との連係から生み出したミスマッチを突き、ゴール下から味方の3ポイントシュートを呼び込むアシストを決めるなど奮闘を見せる。

 一方の富山グラウジーズは前節、川崎ブレイブサンダース戦で2連敗。順位は西地区最下位のままだ。リバウンドで競り勝ち、ジョシュア・スミスや松井啓十郎らが攻め込んで主導権を握る時間帯もあったが、ミスが足を引っ張った。両日ともにターンオーバーからの失点は20以上を数えた。攻撃は開幕当初より持ち直しただけに、初勝利を挙げた大阪エヴェッサ戦のように試合後半の堅実なゲーム運びが、浮上のカギを握る。

 今節は結果次第で互いの順位が入れ替わる一戦だ。攻防のポイントは、ペイントエリアの戦いになるだろう。京都は、富山の強力なインサイドをどれだけ抑えられるか。永吉にはリバウンドも期待したい。

 対する富山はスミスやマブンガのアドバンテージをいかせるか。攻撃で押し込んで先行し、終盤にはミスを出さないよう、チームでフォローし合いたい。

文=大橋裕之

■ロスター

・京都(HC:小川伸也)

會田圭佑

ジェローム・ティルマン

久保田義章

内田旦人

満田丈太郎

秋山皓太 ※インジュアリーリスト

鈴木達也

細川一輝

加藤寿一

ジャスティン・ハーパー

内海慎吾

永吉佑也

デイヴィッド・サイモン

・富山(HC:浜口炎)

小野龍猛

山口祐希

飴谷由毅

ブライス・ジョンソン

阿部友和

水戸健史

上澤俊喜

宇都直輝

松井啓十郎

ドワイト・ラモス

ジュリアン・マブンガ

晴山ケビン

ジョシュア・スミス