現地6日、シーズン最後のマスターズ大会である「ATP1000 パリ」(フ…

現地6日、シーズン最後のマスターズ大会である「ATP1000 パリ」(フランス・パリ/11月1日~11月7日/室内ハードコート)の大会6日目に準決勝が行われ、決勝カードが決定した。また、男子テニス界にとって新たな記録も生まれている。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトが報じた。【実際の投稿】ジョコビッチの記録達成をATPが祝福【ドロー表】「ATP1000 パリ」

第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、第7シードのフベルト・フルカチュ(ポーランド)に3-6、6-0、7-6(5)で勝利。第1セットで最初に与えたブレークポイントを決められてセットを先取されたが、そこから11ゲーム中10ゲームを取り、第2セットをベーグルで取り返すと、第3セットも4-1と大きくリードを奪った。その後3ゲーム連取されて4-4と追いつかれるも、第10ゲームでマッチポイントを迎える。しかしそれをしのがれてタイブレークに突入。先にミニブレークを喫したが、そこから盛り返して競り勝った。

この結果、ジョコビッチは年末ランキングでの世界1位が確定。通算7度目とし、それまで歴代最多記録で並んでいたピート・サンプラス(アメリカ)を抜いて単独トップに立った。

「誇りに思うし、とても嬉しい。世界1位になること、シーズンをトップで終えることは僕にとっていつだって大きな目標の一つだからね。7度目の年末世界1位となって、子どもの頃に憧れており、お手本でもあったピートを超えたなんて信じられない。この地位にいられてとにかく有難いよ」

そんなジョコビッチはもう一つの記録更新まであと1勝に迫っている。7日の決勝に勝ってパリ大会6回目、マスターズ通算37回目の優勝を果たせば、ラファエル・ナダル(スペイン)を抜いてマスターズ大会優勝回数で単独1位となるのだ。年間グランドスラムを達成目前で逃したジョコビッチだが、このシーズン終盤に2つの記録を樹立することができるだろうか。

その決勝で対戦するのは、「全米オープン」決勝でジョコビッチの夢を打ち砕いたダニール・メドベージェフ(ロシア)。準決勝で第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に6-2、6-2と快勝を収めた。メドベージェフとズべレフの通算成績はこれで5勝5敗の五分だが、昨年のパリ大会決勝からメドベージェフが4連勝と勢いに乗っている。

世界1位の座を狙っていたメドベージェフとの対戦前に年末1位を確定できたことはジョコビッチにとって大きいだろう。とはいえ、準決勝の第3セット後半のように、今シーズンのジョコビッチが度々見せる不安定さは気になるところだ。第1セットを落としながらも逆転勝利を飾ったのはフルカチュとの試合でシーズン13回目。勝負強さを示しているとも言えるが、トップ選手相手にやれば敗戦のリスクも高まる。

「全米オープン」敗退後にほとんど練習していなかったことについて「あまり心配していない」と語るジョコビッチ本人は、「パリ大会に参加した最大の理由は年末世界1位となるためで、それを成し遂げたから安堵している」という。もちろんそれでも「仕事はまだ終わっていない」として決勝にも意欲を見せている。

ジョコビッチとメドベージェフは今大会開幕直前に一緒に練習しており、1時間ほどのトレーニングの中で1セットを戦ったが、ジョコビッチに言わせるとそれは実戦とほぼ同じだったという。メドベージェフとの再戦について「素晴らしい試合になるだろう。今日(準決勝)のダニールはベストプレーだった。ほとんどミスをしなかったね。でも僕もコートでいい感触を得ているから、ニューヨークよりもいいスタートが切れると思う。勝つために最高のテニスをしなければならないことはわかっている。どんなことも100%の保証はしてくれないけどね」と意気込むジョコビッチ。「全米オープン」での雪辱を果たすことはできるだろうか。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000 パリ」でのジョコビッチ

(Photo by Justin Setterfield/Getty Images)