24歳にしてテニスの世界ランキング4位につけるアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は、先週「ATP500 ウィーン」で優勝…
24歳にしてテニスの世界ランキング4位につけるアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は、先週「ATP500 ウィーン」で優勝。決勝では、そこまでにステファノス・チチパス(ギリシャ)、ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)、ヤニク・シナー(イタリア)と、シード選手を次々に倒してきた世界49位のフランシス・ティアフォー(アメリカ)を、7-5、6-4のストレートで下した。【ドロー表】開催中!シーズン最後のマスターズ大会「ATP1000 パリ」
ズベレフは今シーズン、「東京オリンピック」で金メダルに輝いた他、ツアーで4度優勝。キャリア通算のタイトル数を18とし、17のドミニク・ティーム(オーストリア)を抜き去って、1990年代生まれの選手の中でトップに立った。1990年代生まれのタイトル数上位選手たちは、以下の通りだ。
順位 名前 (国名・生まれた年)タイトル数
1位 アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ・1997年) 18
2位 ドミニク・ティーム(オーストリア・1993年) 17
3位 ダニール・メドベージェフ(ロシア・1996年) 13
4位タイ グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア・1991年) 8
4位タイ ミロシュ・ラオニッチ(カナダ・1990年) 8
4位タイ アンドレイ・ルブレフ(ロシア・1997年) 8
興味深いことに、ズベレフは1990年代生まれで最多優勝を遂げているが、このリストの中では1997年10月生まれのルブレフに次ぐ2番目の若さである(ズベレフは4月生まれ)。だが2位と3位のティームとメドベージェフは既にグランドスラムで1度優勝しているのに対し、ズベレフはまだだ。
ところでこのリストの中の最年長は、4位タイのラオニッチ、1990年生まれでこれまでに8回優勝。そして彼とほぼ同年代の錦織圭(日本/日清食品)は1989年12月29日生まれで、通算12のタイトルを獲得している。つまり錦織があと3日遅く生まれていたら、このリストで単独4位となっていたのだ。もちろん生まれた日が違えば、彼の運命は全く違うものになっていたのかもしれないが。
(テニスデイリー編集部)
※写真は2017年「ATP500 ワシントンD.C.」での錦織(左)とズベレフ(右)
(Photo by Chaz Niell/Icon Sportswire via Getty Images)