7日は東京競馬場でハンデ重賞のアルゼンチン共和国杯(GII、芝2500m)、阪神…

7日は東京競馬場でハンデ重賞のアルゼンチン共和国杯(GII、芝2500m)、阪神競馬場でチャンピオンズCの前哨戦・みやこS(GIII、ダ1800m)が行われます。

なお、例年京都ダ1800mで行われるみやこSは京都競馬場の大規模改修工事のため、今年も阪神で開催されます。そのためみやこSの過去データは参考程度に留めたいところ。アルゼンチン共和国杯は2002年の中山開催を除く2000年以降のレースを集計対象に過去データをまとめました。みやこSは2006年以降の阪神ダ1800m、かつOP以上のレースを集計対象(主な集計対象はアンタレスS、ベテルギウスS)にデータをまとめています。

それでは気になる騎手データを見ていきましょう。

◆【AR共和国杯2021予想/データ攻略】波乱含みの難解ハンデ戦 有力馬を後押しする「好走テリトリー」とは

■戸崎圭太騎手が抜群の成績、軸候補に

今年のアルゼンチン共和国杯に乗り鞍があり、2000年以降のアルゼンチン共和国杯で騎乗経験があるのは次の12騎手です。

[2000年以降]アルゼンチン共和国杯の騎手別成績(2002年の中山開催を除く)

データから一目瞭然ですが、アルゼンチン共和国杯で他の騎手と比べて抜けた数値をマークしている騎手が2名います。

1人目が今年の秋華賞をアカイトリノムスメに騎乗し優勝した戸崎圭太騎手。

2013年のアスカクリチャン(7人気1着)を筆頭に2016年のアルバート(4人気2着)、2019年のタイセイトレイル(5人気2着)、昨年のラストドラフト(6人気2着)など7頭全てを人気以上の着順に導いていますね。連対率は66.7%、複勝率は83.3%にまで上り、軸に最適な騎手と言えるでしょう。今年、同騎手は伏兵級の扱いを受けそうなディープインパクト産駒のレクセランス(牡4、栗東・池添)に騎乗予定。この騎手が跨る以上、押さえる必要がありそうです。

■高い数値を残すM.デムーロ騎手も買い

そして抜けた数値をマークする2人目が先週アルテミスSを制したばかりのM.デムーロ騎手。

古くは2003年のナチュラルナイン(1人気2着)、2017年のスワーヴリチャード(1人気1着)など少ない騎乗機会の中で3度の馬券絡みがあります。なお【M.デムーロ騎手】と【関西馬】の組み合わせはここまで【1-0-1-0】の勝率50%、複勝率100%に該当する『熱い』データ。今年は関西馬のマイネルウィルトス(牡5、栗東・宮)に騎乗予定ですから、複勝率100.0%継続となるかに注目ですね。

■OP以上の阪神ダ1800m戦では幸英明騎手が勝負強い

ここからはみやこSの気になる騎手データを見ていきましょう。

今年のみやこSに乗り鞍があり、2006年以降の阪神ダ1800mかつOP以上のレースで騎乗経験があるのは次の15騎手です。

[2006年以降]阪神ダ1800mかつOP以上のレースの騎手別成績

まず取り上げたいのが着順と人気のバランスに優れ、連対率21.1%、複勝率47.4%と高い数値を記録する幸英明騎手です。

2012年ジャパンCダートのホッコータルマエ(9人気3着)、2015年アンタレスSのクリノスターオー(6人気1着)、2020年ジュライSのウインユニファイド(9人気1着)のように伏兵級を馬券圏内に持ってくるケースが多く、この条件で買える騎手ですね。また【幸英明騎手】と【7歳以上の高齢馬】の組み合わせはここまで【2-0-1-1】の勝率50%、複勝率75%。数値が更に上昇する見逃せない組み合わせです。同騎手は今年8歳馬のヴェンジェンス(牡8、栗東・大根田)に騎乗予定ですから、この組み合わせには注目が必要ですね。頭まであるかもしれません。

■松若風馬騎手はこの条件で現在2連勝中

また、松若風馬騎手も着順と人気のバランスに優れ、背負う人気を思えば連対率25.0%と優秀です。

昨年までは阪神ダ1800かつOP以上のレースで馬券絡みがなかったものの、今年のアンタレスSではテーオーケインズ(1人気)、太秦Sではライトウォーリア(4人気)をそれぞれ勝利に導いており、一気に買える騎手へと変化。なお、4人気以内なら【2-0-0-0】の勝率100.0%ですから、騎乗馬の人気チェックが必須ですね。

同騎手は今年のみやこSで重賞2勝馬で今回が初ダートとなるダンビュライト(セ7、栗東・音無)に騎乗予定。当日の人気が4番人気以内に推されるようならデータ上チャンス大でしょう。

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著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部 秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。