デビスカップ・ワールドグループ準々決勝「オーストラリア対アメリカ」(4月7日~9日/オーストラリア・ブリスベン/ハードコート)は8日、ダブルス1試合が行われ、スティーブ・ジョンソンとジャック・ソックのアメリカ・ペアがサム・グロスとジョン…

 デビスカップ・ワールドグループ準々決勝「オーストラリア対アメリカ」(4月7日~9日/オーストラリア・ブリスベン/ハードコート)は8日、ダブルス1試合が行われ、スティーブ・ジョンソンとジャック・ソックのアメリカ・ペアがサム・グロスとジョン・ピアースのオーストラリア・ペアを3-6 6-3 6-2 2-6 6-3で退けた。これでオーストラリアの2勝、アメリカの1勝となった。

 アメリカ・チームの監督であるジム・クーリエは、前日のシングルス第1試合でジョーダン・トンプソン(オーストラリア)に敗れていたソックを急遽試合の1時間前に出場予定だったサム・クエリー(アメリカ)に代えてダブルスに起用した。ジョンソン/ソック組は第1セットは失ったが徐々に自信を取り戻し、鉄壁の防御で長いラリーを制してグロス/ピアース組を追い込んでいった。第5セットでジョンソン/ソック組は、ピアースのサービスゲームのブレークに成功して勝利をもぎ取った。

 前日のシングルス第1試合ではオーストラリアの22歳、トンプソンがアメリカのエースであるソックを6-3 3-6 7-6(4) 6-4で下す番狂わせに成功していた。続くシングルスの第2試合ではオーストラリアのエースのニック・キリオスが20本のサービスエースを放ち、ビッグサーバーのジョン・イズナー(アメリカ)を相手に7-5 7-6(5) 7-6(5)で退けてオーストラリアに2勝目をもたらしていた。

「今日は本当に選手を誇りに思う。明日もかなり頑張らなければいけないけどね」とクーリエ監督は試合後にコメント。「自国の為に戦えることを本当に誇りに思う。勝つつもりで最後まで頑張ったよ」とジョンソンが付け加えた。

 最終日のシングルスでは、第1試合がキリオス対ソック、第2試合ではトンプソン対イズナーの2戦が予定されている。

 オーストラリアとアメリカの勝者が、9月の準決勝でイタリア対ベルギーの勝者と対戦する。両国の対戦は、現時点でシングルスで2勝を挙げたベルギーがリードしている。

 アメリカはこれまでにデ杯の最多記録となる32度のタイトル獲得を果たしており、オーストラリアは次に多い28度の優勝を誇る。しかし、アメリカは2007年、オーストラリアは2003年を最後に優勝から遠ざかっている。(C)AP