サッカーあるところ、蹴球放浪家・後藤健生あり。日本が初めて戦った世界大会も、当然目に焼きつけてきた。アフリカでも、その…
サッカーあるところ、蹴球放浪家・後藤健生あり。日本が初めて戦った世界大会も、当然目に焼きつけてきた。アフリカでも、その観察眼は磨かれた。
■世界共通の空港での「安心感」
知らない国を旅行していると、ちょっとしたことが分からなくて不安になるものです。たとえば、食堂に入っても注文の仕方は国によっていろいろです。先に注文して支払いを済ませなければいけない場合もあれば、食券を買う方式もあれば、全部選んで最後に精算する店もあります。慣れてしまえばなんということもないのですが……。
それに、いろんな国を回っているとだいたい「ああ、あのパターンね」と分かってくるものでもあります。
そんな不安がないのが空港という施設です。チェックインの仕組みや荷物を預ける時の手続きも、搭乗前の荷物検査もだいたい世界共通ですから、空港に到着するとホッとするものです。たいていの国では……。
■世界最難関の空港がある国
飛行機を予約して搭乗するまで、いちばん大変だったのはナイジェリアの国内線でした。
1999年のワールドユース選手権(現、Uー20ワールドカップ)でフィリップ・トルシエ監督率いる日本代表が準優勝した時のことです。
日本チームは初戦を北部の中心都市カノで戦うので、日本人記者団のほとんどはカノに直接入国したようでしたが、僕は開幕戦を観たかったので最大都市(旧首都)のラゴスに入りました。治安の悪いナイジェリアの中でも最悪の場所だということで、とりあえず一流のフェデラルパレス・ホテルに泊まりました。
建物はちょっと老朽化していましたが、ホテルの南側は大西洋、北側はラグーン(潟湖)で高層階から見下ろすととても美しい景色を楽しむことができました(ラグーン=ポルトガル語では「ラゴ」がたくさんあったので、この町は「ラゴス」という名前になりました)。
■空港の電話番号が不明だった驚きの理由
ラゴスに到着したのが4月1日の夜で、開幕戦は3日です。その後、僕は4日か5日の飛行機でカノに向かう予定でした。
飛行機を予約しなければなりませんが、僕は安心していました。何しろ、一流ホテルなのですから、コンシェルジュに頼めば予約はすぐにできると思っていたのです。まず、国内線の時刻を確かめようと思って、ホテルのレセプションに聞きに行きました。
すると、彼らは航空会社の新聞広告やパンフレットを綴じた1冊のファイルを取り出してきて調べているのです。カノ線が主力のカボ航空に電話しようとするのですが、どうやら電話番号がはっきり分からないらしいのです。ファイルで穴を開けた時に、ちょうど電話番号のところに穴が開いてしまっていたのです。
結局、飛行機の時間も分かりませんでした。仕方がない。空港に行って予約してくるしかなさそうです。
2日は、どうせADカードを作りにアクレディテーションセンターまで行かなければなりません。そのセンターは空港からそんなに遠くないようなので、ついでに空港に行ってみることにしました。
そうしたら、ホテルの人に言われました。「電話番号、聞いてきてね」と。