2021年10月30日(土)、ダブルダッチの世界で新たなビッグイベントが始動した。その名も『ITADAKI ダブルダッチ甲子園』。このITADAKIはダブルダッチ業界初となる高校生の大会。チームで1つのショーを作るSHOWCASE部門、そし…
2021年10月30日(土)、ダブルダッチの世界で新たなビッグイベントが始動した。その名も『ITADAKI ダブルダッチ甲子園』。
このITADAKIはダブルダッチ業界初となる高校生の大会。チームで1つのショーを作るSHOWCASE部門、そして個人戦の1 on 1 BATTLE部門に加え、制限時間内に跳んだ回数を競うSPEED RELAY部門の3種目で、それぞれの”頂”を決する大会だ。
アンバサダーにはDA PUMPのKIMI、そしてシーンのトップランカーであるREGSTYLEを起用。更にはビートボックス界からTATSUYA、ダンス界からSAYAKA、更にはTikTokで一躍有名となったウンパルンパなど、シーン内外から豪華なキャストが勢揃い。またラップ界のレジェンド・晋平太とREGSTYLEがコラボショーを披露するなど、開催前から大きな話題を呼んでいた。
豪華キャスト陣 / 写真提供: ITADAKI 実行委員会
晋平太 × REGSTYLE / 写真提供: ITADAKI 実行委員会
SPEED RELAY
まずはスピードリレー。団体ごとに競われるこの種目は、3名の跳び手が制限時間内に跳んだ回数を競うもの。優勝に輝いたのは「日本橋ダブルダッチクラブ」。ショーケースや競技ダブルダッチにも精通するメンバー達が集い、226回という好成績をマーク。今種目唯一となるノーミスでの記録となった。
日本橋ダブルダッチクラブ / 写真提供: ITADAKI 実行委員会
1 on 1 BATTLE
個人戦である 1 on 1 バトルは、イベントの主役である高校生に加え、未来のITADAKI世代を担う中学生の2部門が用意。
参加出来るのは事前に実施されたオンライン予選、そして本戦直前の当日予選を勝ち抜いたプレイヤーのみであることから、大人たちも唸るような名勝負が繰り広げられた。
中学生部門では、当日予選を勝ち抜いて”下剋上”を達成したSEISHIRO (MIYAKO JUMP ROPE CLUB) が優勝。ヒップホップスタイルをベースとし、大人顔負けのキレと力強さで1位を掴み取った。
SEISHIRO / 写真提供: ITADAKI 実行委員会
高校生部門では、オンライン予選を1位通過したNAO (MIYAKO JUMP ROPE CLUB) が優勝に輝いた。
今シーズンのソロバトル頂上決戦である『DOUBLE DUTCH ONE’S FINAL』に最年少でメンバー入りするなど、その躍進が期待されたNAO。ブレイキンにアクロバットなど、難度の高い技を軽々とこなし”ITADAKI”に登り詰めた。
NAO / 写真提供: ITADAKI 実行委員会
SHOWCASE
本命であるショーケース部門は、今回全12チームが出場。新型コロナウイルスで出場が叶わなかったチームも多い中、どのチームも個性豊かなパフォーマンスで会場を大いに賑わせた。
3位は「パキラ」(DDFAM)。今夏の学生大会「Double Dutch Delight」にはメンバーが直前に負傷し出場が叶わず、今シーズン初舞台となった3人。抜群の知名度を誇る彼らは、表情や一挙手一投足にも細かく拘り、会場を独特の世界観で支配した。
パキラ / 写真提供: ITADAKI 実行委員会
次いで2位は「Little Dynamite」(J☆MP STEADY FAM)。まさに文字通り、”ダイナマイト”のごとく力強いムーブで会場を大いに盛り上げた彼女たち。高校生離れしたダイナミックな技の数々に審査員を唸らせた。
Little Dynamite / 写真提供: ITADAKI 実行委員会
そして1位、初代ITADAKIに輝いたのは「Crumb Company」(MIYAKO JUMP ROPE CLUB)。長年同じスクールに在籍するメンバーたちが今シーズンにチームを結成。個性豊かな6人の”Crumb”(かけら)が、それぞれの強みを生かし幅広い技のバリエーションとチームワークで、観る者を飽きさせない圧巻のショーを披露してくれた。
Crumb Company / 写真提供: ITADAKI 実行委員会
初開催となったITADAKI。豪華なキャストの中で高校生たちが埋もれてしまわないか―― 最初はそんなこともよぎった。しかしそれは杞憂だった。
その一瞬に思いを懸ける彼らの姿は、観る者たちに計り知れない感動を与えた。ステージを去る時に涙する選手たちの姿は、新型コロナウイルスの過酷な状況下の中でも、ITADAKIのステージに懸けてきたことの証左であった。
アンバサダーでありながら発起人であるKO-YAは、大会の最後に感謝と共にこのような言葉で大会を締め括った。
「ITADAKIによって起こった感情を、今日ご覧になった皆さんが次に繋げてくれたら嬉しいです」
KO-YA / 写真提供: ITADAKI 実行委員会
大会である以上そこに勝敗の判断基準は存在するが、それが全てではない。コロナの状況下、このITADAKIのステージに懸けた経験が彼らを成長させ、どこかでまたダブルダッチを見せてくれることを信じている。
そして彼ら”クライマー”達の姿を目の当たりにした私たちも、この感動をそれぞれの次に繋げていきたい。
この日、ダブルダッチシーンの新しい歴史が幕を開けた。
なお、この日の様子は後日アーカイブ映像が公開されるということなので、高校生たちの雄姿を今一度ご覧頂きたい。
大会結果
SHOWCASE
1位 Crumb Company / MIYAKO JUMP ROPE CLUB
2位 Little Dynamite / J☆MP STEADY FAM
3位 パキラ / DDFAM
Crumb Company / 写真提供: ITADAKI 実行委員会
1 on 1 BATTLE
高校生部門 優勝 NAO / MIYAKO JUMP ROCE CLUB
中学生部門 優勝 SEISHIRO / MIYAKO JUMP ROCE CLUB
NAO / 写真提供: ITADAKI 実行委員会
SEISHIRO / 写真提供:ITADAKI 実行委員会
SPEED RELAY
1位 日本橋ダブルダッチクラブ(226回)
日本橋ダブルダッチクラブ / 写真提供: ITADAKI 実行委員会
大会概要
「ITADAKI ダブルダッチ甲子園 2021」
日時:2021年 10月30日(土)
会場:川崎ルフロン
主催:ITADAKI ダブルダッチ甲子園 実行委員会
主管:有限会社 OVER THUMPZ
協賛:ポカリスエット / ヘインズブランズ ジャパン株式会社
後援:一般財団法人 日本ジャンプロープ連合 / 川崎市
協力:スキルハック / 日本学生ダブルダッチ連盟
メディア協力:FINEPLAY
■CAST
MC:KIMI / YUI
DJ:t.taishi
JUDGES:SENNO / TMY / TATSUYA / MISA / TO-MA / DAICHI / イワネスインセイン / AYUKA / 晋平太 / TATSUYA BEATBOX / SAYAKA
GUEST:晋平太 / REGSTYLE / マイケル
アンバサダー:KIMI / REGSTYLE
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