■ベトナム戦は4-3-3継続のメリットを生かせ 11月11日のベトナム戦、同16日のオマーン戦を戦うサッカー日本代表のメ…

■ベトナム戦は4-3-3継続のメリットを生かせ

 11月11日のベトナム戦、同16日のオマーン戦を戦うサッカー日本代表のメンバーは10月シリーズからさらに2人増え、27人となった。森保一監督は「コロナ禍でのアウェイの2連戦」を理由にあげ、「アウェイで選手の入れ替えが難しいので、多めに招集した」としている。

 選手の顔触れを見ると、4-2-3-1にも4-3-3にも対応できる。10月のオーストラリア戦の流れを大切にするのなら、ベトナム戦のシステムは4-3-3にするべきだろう。招集メンバー全員が揃うのが2日前の予定で、長距離移動を経て集まる選手が多いなかでは、4-2-3-1へ戻すよりも4-3-3を継続するメリットが上回ると考える。オーストラリア戦のいいイメージを持ったまま、ベトナム戦に臨むのだ。

 スタートの11人は、GKは権田修一。DFは右から酒井宏樹吉田麻也冨安健洋長友佑都。MFはアンカーに遠藤航、インサイドハーフに田中碧守田英正。FWは右から伊東純也、古橋、南野拓実と予想する。所属するヴィッセル神戸で戦列に復帰した大迫は、ベトナム戦は交代カードの一枚の位置づけとして、オマーン戦でスタートから起用したい。

 ベトナム戦のポイントは先制点にある。韓国人のパク・ハンソ監督が率いるチームは、5バックで臨んでくることが予想される。ロースコアの攻防に持ち込むのが彼らの戦略で、早い時間帯にリードすれば自陣に止まっているわけにはいかなくなる。ベトナムを自陣から引きずり出すためにも、先制点が大切になる。

 そう考えると、試合の入りかたが重要だ。十分な準備ができないなかでもパワーを持って試合に入り、早い時間帯にスコアを動かすのが理想だ。

■ベトナム戦は選手交代を早めに、かつオマーン戦を念頭に置く

 前半から勢いを持って試合を進め、早めの選手交代で控え選手を投入していく。上田綺世前田大然三笘薫は、オマーン戦も念頭にベトナム戦で起用しておきたい。ベトナム戦より重圧のかかるオマーン戦が、最終予選デビューとならないようにしておくのだ。

 あるいは、彼ら3人のうちひとりを使わずに、大迫を起用してコンディションアップを促すか。いずれにせよ、前線の選手は試合途中で入れ替え、攻撃の活性化につなげたい。

 また、オーストラリア戦で警告を受けた守田英正は、試合展開によって早めに下げる。2度目の警告を受けてしまい、オマーンに出場できなくなることを避けるためだ。守田を下げる場合はダブルボランチへ変更し、4-2-3-1や4-2-1-3にシステムを代えてもいいだろう。

 さらに言えば、スコアと時間帯によって長友佑都と酒井宏樹を下げ、初代表の旗手怜央を左サイドバックに、山根視来を右サイドバックで起用することも考えたい。旗手と山根が所属する川崎フロンターレは、4-3-3を採用している。日本代表の4-3-3に彼らを組み込み、オマーン戦の選択肢を増やしておきたいのだ。前述した上田、前田、三笘らの起用と同じ意味合いである。 

 旗手と三笘が左サイドに並べば、川崎Fで培われたコンビネーションを生かすこともできる。田中がピッチに立っていれば、3人の連携も期待できる。右サイドでは田中と山根が連携する。川崎Fでプレーしていた選手、現在もプレーしている選手がこれだけ増えているのだ。4-3-3のシステムに慣れている彼らを、同時に起用するメリットを生かすべきだろう。

■思い切った選手起用でインパクトプレーヤーを増やせ

 ベトナム戦に4-3-3で臨むのは、オマーンを精神的に揺さぶるためでもある。オーストラリア戦に続いて4-3-3でスタートしたら、オマーンのブランコ・イバンコビッチ監督は頭を悩ませるだろう。4-2-3-1と4-3-3を想定して準備をしなければならず、綿密なスカウティングが奏功した9月の対戦をなぞることが難しくなる。

 10月のオーストラリア戦に先発した田中碧に加え、東京五輪世代は9人を数える。今回は招集メンバーが多いとはいえ、チーム結成当初からCBの定位置をつかんでいる富安健洋を含めると、全体の3分の1を占めるまでになっている。

 最終予選を戦いながら世代交代も進められているが、東京五輪世代を実際に起用することで選手層の厚みを増したい。絶対に落とせない2試合だけに、経験を持った選手に頼りたくなる局面ではある。しかし、1チーム2カテゴリーで東京五輪世代も強化してきたのだ。

 彼らの力を信じて起用し、結果をつかむことができれば、オーストラリア撃破でつかんだ勢いはさらに加速する。途中出場で試合の流れを変える「インパクトプレーヤー」を増やすためにも、森保監督には思い切った選手起用を求めたいのだ。

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