【明治安田J1リーグ 第34節 横浜F・マリノスvsガンバ大阪 2021年11月3日 13:09キックオフ】 今シーズン…

【明治安田J1リーグ 第34節 横浜F・マリノスvsガンバ大阪 2021年11月3日 13:09キックオフ】

 今シーズンの喜田はスタメンだけでなくクローザーのような役割を任されることも多く、この試合を含めてリーグ戦28試合でメンバーに入り、スタメン出場が17試合、途中出場が8試合。出場しなかったのは4月11日の仙台戦(スコアレスドロー)、前節のセレッソ戦(1-2で敗戦)、そしてこの試合だ。

 アタッカーではない彼は、攻撃的な選手が豊富なマリノスにおいて、終盤に攻勢を強めたくなった時に呼ばれる選手ではない。

 プライマリー、ジュニアユース、ユース、トップチーム、とマリノス一筋の喜田が持つマリノスというクラブへの愛の大きさはいつでも変わらない。

「クラブをより良い方向に導いていけるように、自分の力を尽くしたい」(昨年、選手会の副会長を務める際に)

「みんなと力を合わせて横浜F・マリノスの価値を必ず上げます」(今シーズンのキャプテン就任に際して)

「マリノスをしっかり背負って(クラブの)価値を上げていかなければいけない」(8月の鳥栖戦前のコメント、アンジェ・ポステコグルー監督の退任について)

 決してブレない強い愛を持っている彼は、いつでも、クラブのために今自分ができることがなにかを考え、見つけ、行動に移してきた。

 クラブの価値を上げるためには結果が大切、ということも決してブレない。「結果を出していくことが、マリノスに関わるすべての人が報われる形になる」(鳥栖戦前)と語る彼にとって、ピッチにいるかどうかは関係ない。

■喜田は普段通りだった

 だから、特殊な状況で戦うことになったこの試合でも、最後までピッチではなくベンチで試合を見ることになったとしても、喜田は普段通りだった。ハーフタイムには真っ先にピッチに入って選手たちを出迎え、飲水タイムには水を渡しながら気になる部分を伝え、ベンチ前で声を出し、挨拶では先頭を歩き……決してこの試合だからではない。彼はいつもそうだ。

 誰よりもクラブのことを愛し、結果を欲しているキャプテンは、誰よりも普段通りを貫いた。その姿を見れば見るほど、どうしても思ってしまう。

 こんな試合こそ、終盤のピッチに彼が必要だったのではないか……と。

 もっとも、それは「目の前の試合に全てを懸けて臨んでいる、その積み重ねが今の順位」と口にし、「チームメイトに本当に自信を持っています」(どちらも鳥栖戦前のコメント)と語る喜田にとって不本意なことかもしれない。なにより、それこそ普段通りから外れた話になってしまう。それでも、彼の振る舞いを見るとついそう思ってしまう。

 そんなジレンマに陥るくらい、今年は川崎が強すぎた。マリノスの勝ち点は、34試合で72。これは優勝した2019年のシーズン終了時の成績(34試合で70)よりも上だ。

 それでも、選手たちはより上を目指す。終戦後、扇原貴宏は「力不足。惜しかった、で済ませてはいけない。個人がより高い意識を持つ必要がある」と言い、チアゴ・マルチンスは「毎年プラスアルファがないと、優勝は簡単にはできない」とコメントを残した。

■試合結果

横浜F・マリノス 0-1 ガンバ大阪

■得点

55分 倉田秋(ガンバ)

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