■11月03日/J1第34節 川崎フロンターレ 1-1 浦和レッズ(等々力) 川崎フロンターレが2連覇を達成した11月…
■11月03日/J1第34節 川崎フロンターレ 1-1 浦和レッズ(等々力)
川崎フロンターレが2連覇を達成した11月3日の等々力競技場で、まさかの光景が見られた。それは試合終了後、川崎イレブンがシャーレをアップし、1万人を超えるサポーターと喜びを共有するため場内を一周した後のことだ。
残り4試合を残しながら、史上最多勝ち点を更新しての優勝を果たしたことで、等々力はお祭りムード。いつもは険しい表情を見せる鬼木達監督も笑顔で競技場を回るなど、穏やかな空気がスタジアムを包んだ。選手やスタッフがロッカールームに引き上げると、余韻に浸るサポーターも徐々に帰途につく。そして、観客席もまばらになった頃だ。
ピッチに3人の姿があった。それは、山根視来、旗手怜央、そしてスタッフ。3人は芝生の上をゆっくりと走って周回。しかも、山根と旗手は素足だ。軽く談笑しながら、芝を見つめるようにして一歩一歩足を前に出していた。
2人は浦和戦にフル出場しており、コンディション維持のために走っていたのだろう。この直前に優勝が決定し、お祭りムードの中でサポーターと喜びを共有したばかりだが、居残りランでしっかりとリカバリーを行ったのだ。次戦に向けて、そして新たなタイトルに向けて、すでに視線は定まっているのだ。
■代表とチームで鉄人並みの出場記録
山根と旗手はチームにとって欠かせない重要な選手となっている。山根は今季、チーム最多となる33試合に出場。そしてチーム最長となる2958分の出場時間を誇る。旗手は26試合に出場し、出場時間は2185分。山根はA代表、旗手は東京五輪代表でも活動しており、まさにフル稼働だった。2人の鉄人並みの出場の裏には、この不断の努力があったのだ。
今季の川崎はACLも戦っており、コロナ禍で隔離生活も長く、コンディション維持は並大抵のものではなかった。旗手は優勝が決定すると号泣していたが、こうした過酷なシーズンを過ごしたからこその涙だったはずだ。こうした高いプロ意識がチームを支えており、その努力を昇華させるためにも、残る天皇杯のタイトルは絶対に掴み取る。