■11月03日/J1第34節  川崎フロンターレ 1-1 浦和レッズ(等々力) 川崎フロンターレが2連覇を達成した! こ…

■11月03日/J1第34節  川崎フロンターレ 1-1 浦和レッズ(等々力)

 川崎フロンターレが2連覇を達成した!

 この試合で優勝が決まるには、条件があった。「①川崎が〇+横浜FMが△or●」、「②川崎が△+横浜FMが●」。

 浦和との試合で先制したのは川崎。33分にコーナーキック崩れからDFジェジエウが右足アウトサイドで押し込んで、ゴールを奪う。この時点では横浜F・マリノスがガンバ大阪と引き分けており、①に該当するため川崎が優勝の権利を持っていた。

 しかし、試合終了間際の89分に浦和の酒井宏樹が同点弾を決めており、優勝するには勝ち越し弾を奪って①を狙うか、同点で横浜FMの敗戦を条件とする②だったが、川崎―浦和はこのまま終了。等々力競技場では②を願うしかなかった。

 同時刻に日産スタジアムで行われていた横浜FM―ガンバ大阪はというと、55分に倉田秋がゴールを決めており、このまま行けば川崎は引き分けでも優勝の権利があった。しかし、等々力では小林悠大島僚太が決定機を作るなど川崎の選手が勝利を掴もうと前がかりに。終了間際にはカウンターを食らいかねない状態にもなった。

 他会場の動向は選手の精神状況にも影響を及ぼすため、知らせるか知らせないかはその時の判断となるが、川崎の場合はどうだったのか。

■ジェジエウが明かした答えは?

 その答えを明かしたのは、DFジェジエウだ。

 この日、殊勲のゴールを決めたブラジル人ディフェンダーは、「試合が終わったときにマリノスさんの試合結果、内容のところは把握していなかった」というもの。試合中、ピッチの上の選手は日産スタジアムの状況を知らなかったのだ。

「(横浜FM)がどのような状況か、(試合後に)コミュニケーションを取っていた。なかなか喜ぶタイミングが見つからず、情報が入ってから喜べて良かった」(ジェジエウ)

 引き分けでも優勝ということを知れば、引いてしまって相手にチャンスを与えることにもなりかねない。そのための判断だったと推測される。

 結果的には、等々力で4試合を残してのリーグ制覇を達成することができた。現時点での勝点は「85」で、34試合を消化した時点での勝点は、川崎が持つ昨季の最多記録を塗り替えたもの。
 勝利を追求する川崎の姿勢は、ここにも表れていたというわけだ。

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