オーストラリア・ブリスベンで開催されているデビスカップ・ワールドグループ準々決勝「オーストラリア対アメリカ」(4月7日~9日/オーストラリア・ブリスベン/ハードコート)は7日、シングルス2試合が行われ、オーストラリアが2勝を挙げた。 シ…

 オーストラリア・ブリスベンで開催されているデビスカップ・ワールドグループ準々決勝「オーストラリア対アメリカ」(4月7日~9日/オーストラリア・ブリスベン/ハードコート)は7日、シングルス2試合が行われ、オーストラリアが2勝を挙げた。

 シングルスの第2試合でオーストラリアのエース、ニック・キリオスは20本のサービスエースを放ち、ビッグサーバーのジョン・イズナー(アメリカ)を相手に、7-5 7-6(5) 7-6(5)で退けてオーストラリアに2勝目をもたらした。

 これに先立つシングルス第1試合では、オーストラリアの22歳、ジョーダン・トンプソンがアメリカのエース、ジャック・ソックを6-3 3-6 7-6(4) 6-4で下す番狂わせに成功していた。

 土曜日に行われるダブルスでオーストラリアが勝てば、彼らは9月に予定されている準決勝で「ベルギー対イタリア」の勝者と対戦することになる。ダブルスでは、サム・グロスとジョン・ピアースのオーストラリア・ペアがサム・クエリーとスティーブ・ジョンソンのアメリカ・ペアと対戦する予定になっている。

 「明日、勝負を決めることができるよう祈る。今日は信じられないほど素晴らしい日だった」とキリオスは試合後に言った。

 「彼(イズナー)は世界最高のサーバーのひとりであり、実力は証明済みのプレーヤーだ。僕は集中して(サービスの)コースを読もうと努め続け、本当にいいリターンができていた」。

 イズナーは、今もっとも波に乗っている選手と当たってしまったと言った。「僕は誰を倒すにも十分なだけいいプレーをしていると感じていたが、ニックの場合は話が違った」とイズナー。「彼はプレッシャーのかかる状況で力を発揮した」。

 キリオスは第1セットで先にワンブレークを許しながらも巻き返し、第11ゲームでイズナーのサービスをラブゲームでブレークすると、次の自分のサービスゲームはサービスエースでセットをものにした。

 第2セットのイズナーは5-5から2度ブレークポイントをセーブして勝負をタイブレークにもち込んだが、キリオスが最後の3ポイントを連取してセットカウントを2-0とする。

 第3セットでのイズナーは5-6からの自分のサービスでマッチポイントをしのいだが、やはり最後の3ポイントを失い、結果的にストレートで敗れることになった。

 一方、世界79位のトンプソンは彼のデビスカップ・デビュー戦となった2月の1回戦、対チェコ戦でプレーしたシングルス2試合にも勝っていた。彼はこの対戦の出場選手の中でもっともランキングの高い15位のソックに対する試合でも、その好調さを維持して勝利をつかんだ。

 ソックはときどき活力がないように見え、第1セット5-3から2つのダブルフォールトをおかして、最初のブレークを自らトンプソンに手渡してしまった。

 ソックは挽回して第2セットを取り、第3セットでは1-4から巻き返して追いついたものの、タイブレークはトンプソンが取った。トンプソンはソックのサービスゲームを2度ブレークすることにより、第4セットで勝負に決着をつけた。

 「僕はただ彼を消耗させようと努めたんだ。自分がそうするに十分なだけ、よい体調であると思った」とトンプソン。「僕は過剰に大それたことをしようと努めてはいなかったよ。それは僕のプレースタイルの範疇ではないからね」。(C)AP(テニスマガジン)