2日から京都・城陽CCで4日間行われる最終プロテスト 2021年度の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテストが2日から、京都・城陽CC(6400ヤード、パー72)で4日間に渡って開催される。第2次予選通過者、日本女子オープンのロ―…

2日から京都・城陽CCで4日間行われる最終プロテスト

 2021年度の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテストが2日から、京都・城陽CC(6400ヤード、パー72)で4日間に渡って開催される。第2次予選通過者、日本女子オープンのロ―アマ、TP(トーナメント・プレーヤー)単年登録者ら112人が出場し、上位20位タイまでが合格となる。注目は、4週前の国内ツアー「スタンレーレディス」で渋野日向子らとプレーオフ(PO)を戦った佐藤心結(さとう・みゆ=明秀学園日立高3年)、4月のオーガスタナショナル女子アマで日本人として初めて優勝した梶谷翼(滝川二高3年)、今年の日本女子アマを制した尾関彩美悠(岡山作陽高3年)の3人で、それぞれが「一発合格」への思いを語った。

 4週間前、佐藤は「プロテスト免除」に手をかけていた。渋野、ペ・ソンウ(韓国)、木村彩子とのプレーオフを制してツアー優勝を果たしていれば、特典で即座にプロ登録できていた。しかし、2ホール目で渋野に敗れて2位。2日後からのプロテスト2次予選を受けて通過し、最終プロテストに臨むことにもなったが、今はあの「悔しさ」を「自信」に昇華していた。

「悔しかったですけど、すぐに切り替えられました。そして、一流プロの方々とプレーオフができたことが自信になっています。自分の飛距離が通用することも分かったので」

「スタンレー・レディス」で、佐藤のドライバー平均飛距離は260ヤードで全選手中1位。高くスピンの効いたアイアンショットは、硬く速いグリーンにも対応し続けた。そして、今回の城陽CCも同様のグリーンで、佐藤は「飛距離を生かして、ショートアイアンでピンを攻めてたくさんバーディーを取りたいです」と目を輝かせた。

「合格」に向けての準備は万端で、前週から京都入りし、調整を重ねてきた。そして、10月30日と31日は京都や奈良を観光して気分転換したといい、「リラックスしていますし、ガチガチではないです」と明かした。

 そのスケジュールもあって、31日にテレビ朝日系で放送された「樋口久子・三菱電機レディス最終ラウンド」は見ておらず、渋野、ソンウの激戦については「スコア速報とYahoo!ニュースで知りました」。それでも、あらためてうれしさがこみ上げたという。

「私が渋野さん、ソンウさんと戦うことができたことを思って、『光栄だな』と。あのときも、渋野さんはオーラがすごくて、プレーオフになった時の気持ちの強さを感じました。そして、もう1度、こういう舞台に戻って、一流プロと優勝争いをしたいという思いが強くなりました。そのためには、(テストでは)悔いの残らないように自分の力を最大限に出したいです。そして、最後は順位ボードに指をさして、合格の写真を撮りたいです」

 既にプロたちが実力を見つめ、渋野にも「もっと、強くなる」と言わしめた18歳。再びツアーの場に立つべく、まずは「合格証」を全力で取りにいく。

梶谷「世界を目指し、まず合格」尾関「日向子ちゃんの強気パットをマネしたい」

【オーガスタでVの梶谷翼「世界を目指し、まず合格」】

 4月に「オーガスタナショナル女子アマ」を制した梶谷翼「コースが難しいので、ピンばかりを攻めずにボギーをたたかないようにしたいです。まだ足りないところは多いのですが、世界で活躍できるプロゴルファーになりたいです。ただ、プロテストを取らないと試合に出られないので、ベストを尽くして通れればいいかなと思います」

【渋野日向子の後輩、尾関彩美悠「日向子ちゃんの強気パットをマネしたい」】

 尾関彩美悠「日本女子アマで優勝してから、たくさんのプロの試合に出させてもらい、プロの難しいコンディションで回って来たので自信を持ってやりたいです。(岡山作陽高の先輩、渋野)日向子ちゃんは、プレーオフに強くて、絶対に勝つイメージ。あの強気のパットもマネしたいです」(THE ANSWER編集部)