明日から4日間、4度目の受験「この選択で間違いはないです」 女子ゴルフ賞金ランキング56位、メルセデスランキング55位の高木優奈(グランフィールズCC)が、明日2日から開催される日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテスト(2~5日、…

明日から4日間、4度目の受験「この選択で間違いはないです」

 女子ゴルフ賞金ランキング56位、メルセデスランキング55位の高木優奈(グランフィールズCC)が、明日2日から開催される日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテスト(2~5日、京都・城陽CC)受験を決断し、1日、会見で思いを明かした。いったんはテストを回避し、予選落ちのない高額賞金大会の「TOTOジャパンクラシック」(4~6日、滋賀・瀬田GC北C)への出場も検討。しかし、昨夜のうちに迷いを振り切ったといい、「ここでテストに受かって、残りの試合で来季のシード権と優勝を狙います」と宣言した。

 コースでの練習ラウンドを終え、高木が決意に至るまでの経緯を明かした。

「悩みに悩みました。TOTOジャパンクラシックは予選落ちがない上に賞金も高いし、メルセデスランキングのポイントも高いですから。ただ、こっち(テスト)で受かってから、残りの試合で優勝とシードに向けて頑張りたいという気持ちになりました。この選択で間違いはないです。テストは4度目ですが、レギュラーツアーを戦って、自分の成長を感じたいです。そして、試合と変わらずに集中して上位で通過したいです」

 高木によると、前日の10月31日に「樋口久子・三菱電機レディス最終」を終え、いったん自宅に考えた後、同日午後9時には新幹線で京都入り。城陽CCでの練習ラウンドを繰り返してきた他の選手とは違う状況で、コースの印象を問われると、「前に(ステップ・アップ・ツアーの)『京都レディース』で回っていて、すごく叩いて予選落ちしています。なので、全くいい印象はないです。今日もグリーンが硬くて速かったです」と正直に答えた。

 ただ、高木は20-21年が統一された今季ツアーの46試合に出場し、トップ10入り4度の自信と誇りがある。

「試合と変わらずに集中して上位で通過したいです」

「ツアーで戦う中で、100ヤード以内のショットがピンに寄るようになり、バーディーが増えました。だから、ボギーを打っても焦らなくなりました。そういう成長を感じながらプレーしたいです。試合と変わらずに集中して上位で通過したいです」

 高木は渋野日向子、勝みなみらと同じ98年度生まれの「黄金世代」で、19年度までに3度プロテストに挑むもすべて失敗している。しかし、19年ステップ・アップ・ツアーに優勝。その権利で得たツアー予選会(QT)で43位に入り、今季はTP単年登録という形で戦っている。

 ただ、規定の改正で来季はTP単年登録が完全撤廃。来季以降、試合出場やQT出場権を維持するには、「JLPGA正会員」になるしかなく、最終プロテストに合格するか、今季シーズン終了までに賞金ランキングの50位以内、もしくは、ツアー大会順位などをポイントに換算したメルセデスランキングの50位内に入って来季シード権を獲得するか、ツアー優勝を飾るかの状況。

 なお、最終プロテストの合格者は20位タイまでで、仮に高木が不合格なら、2つのランキング50位内が確定する来週以降の「伊藤園レディス」と「大王製紙エリーエールレディス」で、JLPGA正会員入りを目指すことになる。

 もっとも、高木は「不合格」は想定せず、持てる力を発揮することだけを考えている。幼少期から師事する三觜喜一(みつはし・よしかず)コーチからも「普段通りに」と言われているといい、「試合と変わらずに集中して上位で通過したいです」と言葉に力を込めた。(THE ANSWER編集部)