■10月30日/JリーグYBCルヴァンカップ決勝  名古屋グランパス 2-0 セレッソ大阪(埼玉) 名古屋グランパスがル…

■10月30日/JリーグYBCルヴァンカップ決勝  名古屋グランパス 2-0 セレッソ大阪(埼玉)

 名古屋グランパスがルヴァンカップを制覇した埼玉スタジアム。セレッソ大阪との激闘を終えた後、名古屋の選手は一斉にピッチに走り出して喜びを爆発させた。そのまま表彰式に移り、メンバー入りした18人の選手がメインスタンドに上って行った。

 その間、金崎夢生だけは違うユニフォームを着用していた。本来、彼の背番号は「44」。しかし、この時に着用していたユニフォームの背番号は「7」。しかも、背中にあるはずの数字をお腹の側にして着ていたのだ。

 背番号7は、名古屋ではMF阿部浩之の数字だ。しかし、9月28日に右変形性膝関節症の手術を行なっており、治療期間は4~8週間かかる見込みだとクラブから発表されている。そのためこの試合ではメンバー外となっていた。

 スタジアムには来ていたものの、表彰の際に壇上に上がることはできない。そのため金崎は、壇上から「7」の数字が見えるようにユニフォームを引っ張ってアピール。試合に出られなかった阿部と、喜びを共有したのだ。

■選手と一緒に場内を1周

 阿部不在で挑んだルヴァンカップ決勝は、前半をスコアレスで折り返すと、後半開始早々に前田直輝がコーナーキックを頭で合わせて先制。さらに稲垣祥が追加点を奪って2-0で勝利した。堅守を誇る名古屋が、複数得点を完封でタイトルに華を添えたのだ。そして、名古屋はこれで国内3大タイトルすべてを手にしたことになる。

 阿部はボールとボールをリンクする能力に長けており、名古屋が今後、攻撃力を増すためには欠かせない存在となる。今季はリーグ戦にまだ8試合しか出場できておらず、本人にとっても不本意なシーズンとなっているはずだ。

 阿部は選手と一緒にスタジアムを1周してあいさつをしており、阿部の姿を見ることができたサポーターはひと安心できたはずだ。

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