「ATP500 ウィーン」(オーストリア・ウィーン/10月25日~10月…
「ATP500 ウィーン」(オーストリア・ウィーン/10月25日~10月31日/室内ハードコート)の準々決勝で、第4シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)と第7シードのヤニク・シナー(イタリア)が対戦。シナーがルードを7-5、6-1で破って準決勝に進出するとともに、次週更新の世界ランキングで初のトップ10入りとなることが確定した。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトが報じている。【関連記事】最終戦争いのライバル、シナーとルードが直接対決へ[ATP500 ウィーン]【マッチハイライト動画】シナー vs ルード/ATP500 ウィーン準々決勝
現在世界ランキング11位のシナーは、10本のサービスエースを含めて、相手の倍以上となる23本のウィナーを記録。サーブが安定しないルードのサービスゲームを2度破って第1セットを取ると、第2セットでは相手に1ゲームしかキープさせずにストレート勝ちを収めた。
シナーは試合後のオンコートインタビューで「今日はあまりリズムが良くなかったけど、重要な局面でサーブがうまくいったのが大きかった。僕たちのどちらも大きなプレッシャーがかかる中、自分が感情を含めてすべてをうまくコントロールできたことに満足しているよ。いい試合だったね」と振り返った。
これで室内コートの試合で11連勝となり、その間1セットも落としていないことについては「ここ数週間、室内コートで気持ち良くプレーできているよ。それは結果からもわかるだろうけど、どの試合も一緒ではないんだ。頭の中にゴールを思い描き、集中力を保つようにしている。プレッシャーはあるけど、テニスというものは結局メンタルの勝負で、僕はうまくやれていると思うよ」
シーズン末の最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ/11月14日~11月21日/室内ハードコート)への出場権を争うライバルであるルードを破ったシナー。準決勝では、予選勝者の世界49位フランシス・ティアフォー(アメリカ)と対戦する。2回戦で第1シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を、準々決勝で第8シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)を破ってきたティアフォーに勝利すれば、最終戦争いでルードを抜いて7位に立つ。
ウィーン大会もいよいよ佳境となり、ベスト4が出揃った。シナーとティアフォーのほかには、準々決勝で第3シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)に3セットで競り勝った世界42位のカルロス・アルカラス(スペイン)、最終戦行きを争う一人であるフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)を退けてシーズン50勝目を手にした第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が勝ち残っている。
(テニスデイリー編集部)
※写真は「全米オープン」でのシナー
(Photo by Sarah Stier/Getty Images)