【AFC U―23アジアカップウズベキスタン2022予選 香港代表vsU-22日本代表 2021年10月28日 13:0…
【AFC U―23アジアカップウズベキスタン2022予選 香港代表vsU-22日本代表 2021年10月28日 13:00キックオフ】
冨樫剛一監督はカンボジア戦からスタメン全員を変更。前戦はJ1で出場機会を得ている選手が田中聡と細谷真大だけだったが、この試合では左サイドに畑大雅と鈴木唯人、中央に松岡大起、藤田譲瑠チマ、郷家友太、という起用になった。
現在のメンバーの中で、トップリーグのレベルで戦っている彼らはチームを牽引する存在だ。その中で、特に郷家と藤田には大きな役割があった。
ヴィッセル神戸でプレーする郷家は、背番号が27から7に変わった今シーズン、ここまでリーグ戦では28試合に出場(スタメンでは26試合)している堂々たる主力だ。昨年のACLで全8試合中7試合(※初戦のジョホール・ダルル・タクジム戦が無効試合になったため、記録上は全7試合中6試合)に出場しているだけでなく、2018年のAFC U―19選手権、2019年のFIFA U―20ワールドカップも経験している彼は、このチームの中で国際大会での経験値を最も多く持っている選手だ。
郷家はパリ世代の選手ではない。今回の代表活動で背番号10とキャプテンマークを託された彼の誕生日は1999年6月10日。現在22歳、来年のU―23アジアカップのメンバーにはなれるが、2024年のパリではオーバーエイジの選手となる。
■郷家「(U-20)ワールドカップを経験しているのは自分しかいない」
2年ごとに開催されるU-23アジアカップは、五輪と同年開催の時には最終予選を兼ねる。当然そこにはU-23の五輪代表が出場することになるが、そうでない場合にはU―23で挑まない選択もある。たとえば日本は2018年(※当時はU―23アジア選手権)の同大会にU―21代表を送った。今回の2試合が来年のU-23の大会のためのものなのにもかかわらず、パリ世代が本格始動、という扱いをされるのはそういう理由だ。
ちなみに、2018年のU-21代表に選ばれた25人から東京五輪のメンバーに残ったのは板倉滉、三好康児、前田大然、旗手怜央の4人。パリ五輪に向けて始動したこのチームが最終的には別のものになると予想されるのも頷ける。
では今回、将来的にオーバーエイジ枠の選手になる郷家はなぜ招集されたのだろうか。
本人も「最初は不思議に思っていた」そうだ。しかし、集合したメンバーを見て気付いた。「(U-20)ワールドカップを経験しているのは自分しかいない」と。
新型コロナウイルスの影響により、今年インドネシアで開催予定だったU―20ワールドカップは中止になった。当然その予選もなく、育成年代での貴重な国際経験の場が失われてしまった。